「何としても解決したい」=担当警部、「時間の壁」痛感も―上智大生殺害30年・警視庁

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 東京都葛飾区柴又の住宅で1996年、上智大4年の小林順子さん=当時(21)=が殺害された事件は9日、未解決のまま発生から30年となった。警視庁捜査1課で事件を担当する平田暁則警部が取材に応じ、「遺族は苦しみながら30年を過ごしている。『時間の壁』を感じるが、何としても解決したい」と語った。
 平田警部は昨年3月、担当係長に着任したが、「コールドケース(未解決事件)」の専従捜査は初めての経験だった。殺人事件などの捜査経験はあったが、「優秀な先輩方でも解決できなかった事件という重圧を感じた」と振り返る。
 実際に捜査する上で、難しさを痛感するのが「時間の壁」だ。今はスマートフォンや防犯カメラなど事件解決に向けたさまざまな手掛かりがあるが、30年前は防犯カメラも今ほどは普及していなかった。時間の経過とともに記憶が薄れ、関係者への聞き込み捜査も慎重さが求められる。「現場に行っても周辺の様子が変わっており、当時の状況を呼び起こすことが難しい」とも話す。
 ただ「やることは山のようにある」といい、優先順位を付け、着実に捜査を進めていると明かす。毎朝行う捜査会議でも、捜査員らが積極的にアイデアを出し、活発に議論。「少しでも犯人に近づいているという感覚がモチベーションにもなっている」と前を向く。
 「話し合ったアイデアの中に何か突破口がある。地道にやって『時間の壁』を乗り越え、遺族にいい報告をしたい」と話している。 
〔写真説明〕インタビューに答える警視庁捜査1課の平田暁則警部=8月26日、東京都千代田区