自衛隊も使う傑作ヘリが「空中のドローン司令塔」に! 米軍公開の“射程460km”無人機射出テストが凄すぎた

好業績迎える日本の尖った業界

戦場におけるヘリコプターの脆弱性が指摘されるなかで、アメリカ陸軍は無人機と連携した新戦術を模索しています。

段階的に発展してきた「空中発射効果体」運用

 2026年9月、アメリカの安全保障企業アンドゥリル社は、多用途ヘリコプターUH-60M「ブラックホーク」から、ロケット推進ドローン「アルティウス700」を発射する映像を公開しました。これはアメリカ陸軍が2026年7月に実施した発射試験の際に撮られたものです。

「アルティウス700」は、戦場上空に滞空して発見した目標を攻撃する徘徊型弾薬であり、偵察や監視、そして精密攻撃の能力を持ちます。チューブ型ランチャーから発射され、最大460kmの射程と最大4~5時間の滞空時間を持ちます。

 ウクライナ戦争以降、地対空ミサイルや攻撃型ドローンに対する有人ヘリコプターの脆弱性が指摘されるようになったことから、アメリカ陸軍では有人ヘリを戦線後方に配置し、長射程の徘徊型弾薬により偵察、攻撃、電子戦を実行する戦術にシフトしました。

 このような用途で用いる徘徊型弾薬は、特に「空中発射効果体(ALE)」と呼ばれます。なお、UN-60「ブラックホーク」でのALE運用は、2020年5月に旧モデル「アルティウス600」の発射試験を実施して以降、たびたび行われています。

 近年は単なる発射試験から複数機運用かつ有人機との連携能力、いわゆる「有人・無人チーミング」の確立に焦点が移っています。「ブラックホーク」が空中の司令塔として、多数のドローンを従えて戦う時代は間近です。

【ミサイルではありません!】空中効果体(ALE)発射(動画でチェック)