アンリ氏「物事を変える力を…」 FIFA問題などで混沌とするサッカー界における現役選手の役割とは?

好業績迎える日本の尖った業界

 国際サッカー連盟(FIFA)が様々な問題で批判を浴びるなか、元フランス代表FWティエリ・アンリ氏は現役選手たちについて「彼らは自分たちが思っている以上に物事を変える力を持っている」と語った。現地時間3日、イギリス紙『ガーディアン』が伝えている。

 アメリカ合衆国・メキシコ・カナダの3か国開催となった今夏のFIFAワールドカップ2026では、選手や監督のみならず、サッカーファンや加盟協会などからFIFAの姿勢に対する非難が相次ぐ大会となった。さらに、FIFAのインファンティーノ会長がワールドカップの権利を管理するために新会社『FIFAフォワード・エンタープライズ(FFE)』の設立を検討した“ワールドカップ売却計画”は多くの非難を受け、同計画は公表からわずか4日後に撤回された。本件については、欧州サッカー連盟(UEFA)がインファンティーノ会長に対する刑事告訴を準備するなど、火種が大きくなってきている。

『ガーディアン』は、現役時代にアーセナルやバルセロナの他、フランス代表で活躍したアンリ氏が「国際サッカーの支配権を巡る政治的な争いが繰り広げられるなか、選手たちに声を上げるよう促した」と報道。同氏は『ガーディアン』のインタビューに対して「選手たちは自分たちが思っている以上に力を持っていると思う」と語り、「もし彼らが今の状況を変えたいと望むなら、それを実現できるはずだ。特に今の時代はね」と、現役選手たちの“奮起”を促した。

 また、アンリ氏は「選手たちは望めばあらゆる力を持っているが、時にその力を行使しようとしないか、あるいは実際に自分たちが持っている力に気づかないことがあると思う」とコメント。アメリカ合衆国におけるスポーツ文化を引き合いに出し、次のように述べた。

「アメリカ合衆国では、選手たちが何かをしたいと思って行動すれば、大会主催側は耳を傾ける。ナショナル・バスケットボール・アソシエーション(NBA)でもナショナル・フットボール・リーグ(NFL)でもそうだ」

 サッカー界では、過酷を極める過密日程の対処といった選手側からの要望がなかなか反映されていない。現役生活に終止符を打ち、ピッチの外からサッカーを眺めているアンリ氏だからこそ、現役選手に期待する役割が見えているのかもしれない。