米陸軍の次世代歩兵戦闘車「XM30」試作車が試験場へ納入開始 将来のアップグレードも容易な車体? 競合相手はドイツ生まれ

オフィス需要活発化でREIT注目

GDLSは2026年8月28日、試作歩兵戦闘車であるXM30「ウルフ」が、アバディーン性能試験場でアメリカ陸軍に引き渡されたと発表しました。

ブラッドレーの後継車両候補のひとつ

  GDLS(ジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ)は2026年8月28日、試作歩兵戦闘車であるXM30「ウルフ」が、アバディーン性能試験場でアメリカ陸軍に引き渡されたと発表しました。

 XM30「ウルフ」は、アメリカ陸軍が進める「Born-Digital(ボーン・デジタル)パスファインダー・プログラム」の一環であり、現在アメリカ陸軍が運用しているM2およびM3「ブラッドレー」歩兵戦闘車を置き換えるために開発が進められている車両です。

 この車両は、アメリカ陸軍が求める性能要求を満たすとともに、戦場における能力を向上させることを目的として設計されています。また、開発当初から、ソフトウェアとハードウェアの双方にモジュラー・オープン・システム・アプローチ(MOSA:Modular Open Systems Approach)を採用しています。これは、各部を交換・更新しやすいモジュールとして設計するもので、将来的なアップグレードの際にも、車両全体を設計し直すことなく、容易に対応できるようにするものです。

 GDLSは最新の開発ツールを活用し、設計・検証から生産、運用支援、維持整備に至るまで、各工程のデータを一貫してつなぐ「デジタル・スレッド(Digital Thread)」を構築しています。これにより、XM30は運用開始後も、技術の進歩に応じて継続的に改良・アップグレードできるようになります。

 このプログラムでは、現在、GDLSとアメリカン・ラインメタル・ディフェンスの2社が残っており、今後は両社のXM30「ウルフ」と「リンクス」の性能比較を行ったうえで、採用車両が決定される予定です。なお、リンクスの方はノースロップ・グラマン製50mm XM913砲が無人砲塔として採用されており、ウルフの方も似たような装備になることが予想されます。