ここ首都高ですよね?「道路ではまず見かけない特殊車両」何に使う? 小さくて力持ち

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首都高速道路が「道路啓開訓練」を実施。道路上では「まず見かけない」特殊な車両も活躍し、参加者の注目を集めました。

首都高でも機動性と牽引力で活躍

 首都高速道路は2026年8月26日、首都直下地震の発生時を想定した「道路啓開訓練」の様子を報道陣に公開しました。この訓練では、普段は空港でしか見かけない“特殊な車両”も活躍し、参加者の注目を集めました。

 その特殊車両は「トーイングトラクター」です。この乗りものは通常、航空機や貨物コンテナなどを牽引(トーイング)する車両として使用されており、「狭い場所でも作業ができるコンパクトさと、強力な牽引力が特徴」(首都高速道路の担当者)です。

 首都高速道路はトーイングトラクターの機動性能に着目し、災害時に不動となった車両を牽引して移動させ、道路の通行機能を復旧させるための車両として導入しています。本車両にはナンバープレートがないため、移動時には別な車両などに積載して搬送するそうですが、「通行止めとなった道路などでの現場作業時には、ナンバーが無くても走行させることができるように取り決めがされている」(同)とのことです。

 訓練会場には、地震により通行できなくなった3号渋谷線(上り線)渋谷入口付近と、周辺ルートである国道246号の新二子橋を模した道路が置かれ、それぞれ前者では道路に段差、後者では段差と目開きが生じた場合を想定。さらには、横転した乗用車を含む5台の放置車両も移動させる必要がありました。

 首都高の道路啓開部隊の隊員は訓練が始まると、ドローンによって素早く現場の被害状況を把握。放置車両をカメラで撮影し、車両の移動を行った旨の通知書を車体に装着すると、各タイヤの下に設置するローラー付きの「ゴージャッキ」を用いて、放置車両を動かせるようにしました。

 これにあわせて、トーイングトラクターも車両の牽引のために移動します。訓練会場に設置された道は十分な幅があるとはいえないものでしたが、トーイングトラクターは1回の切り返しのみで前後逆に転回。放置車両を牽引ロープでつなぐと、次々に道路脇へと移動させていきました。