俳優・松坂桃李が主演を務める大NHK河ドラマ(第66作)「逆賊の幕臣」に出演する新キャストが発表された。
◆松坂桃李主演「逆賊の幕臣」
脚本家・安達奈緒子氏が手掛ける本作では、幕末史の“ウラ側”に迫る。勝海舟のライバルとして知られた幕臣・小栗は、日本初の遺米使節となって新時代の文明を体感し新しい国のかたちをデザインした江戸幕府の天才だが、明治新政府に「逆賊」とされ歴史の闇に葬られた人物。忘れられた歴史の“敗者”=幕臣の知られざる活躍を描くスリリングな胸熱エンターテインメントとなっている。
今回は、主人公・小栗忠順の家とライバル・勝海舟の家にゆかりのあるキャストが発表された。(modelpress編集部)
◆勝海舟の妻 たみ/瀧内公美(たきうち・くみ)
夫に負けない胆力を持つ賢夫人、勝家のゴッドマザー
【大河ドラマ出演歴】2作目
第63作「光る君へ」…源明子役
【役紹介】
江戸神田の商家の娘として生まれるが、深川で芸者をしていた頃に勝と出会って結婚。無役(むやく)で貧乏暮らしの勝を賢妻として支える。同じ帯を何年も使い、家屋の板を薪代わりに割って煮炊きするような暮らしにもめげないたくましい女性。出世後、男のみならず女にもモテた勝には愛人が大勢いたが、たみは江戸の屋敷で彼女らとともに暮らし、どの子供も分け隔てなく育てる。勝を慕う人々を大事にするたみは、勝家をおおらかに取り仕切るゴッドマザーのような存在になっていく。
【コメント】
勝海舟の妻、たみを演じます、瀧内公美です。「逆賊の幕臣」というタイトル、守ることが正義なのか、改革することが正義なのか、令和が始まったいま、世界を見渡せば、歴史は同じことが繰り返されていると感じます。これから先私たちは、いずれの道を選ぶのか。作品を通して、わたし自身も考え、見つめ続けなければなりません。海舟が抱き続けた信念を見守り、たみさんとして“凛と、たくましく”在り続けたいと思います。心を込めて演じますので、どうぞよろしくお願いいたします。
◆小栗家の養子 小栗忠道(悌次郎)/齋藤潤(さいとう・じゅん)
思い込んだら一直線、父の背中を追う新時代の申し子
※大河ドラマ初出演
【役紹介】
小栗の幼なじみである駒井朝温の次男として生まれる。やや思い込みの激しい一途な性格だが、責任感が強く真面目である。小栗が遣米使節に選ばれた時、万が一帰れなかった場合の跡取りが必要になり、小栗家の養女・鉞の許嫁として養子となる。やがて小栗が開いた横浜仏語伝習所の第一期生となってフランス式の兵学、軍事教練を修め、徳川慶喜とフランス公使の会談で通訳を務めるまでに。幕府が崩壊した後は、父と知行地・上州権田村に隠遁し新たな生活を始めるが…。
【コメント】
初めての大河ドラマ出演、とても緊張しております。小栗忠順の養子、忠道を演じます。知らないことばかり、見るもの聞くものが初めての幕府側の史実。激動の時代を、己の信念を貫き、信じて駆け抜けた若き幕臣。忠道の志の高さと熱量をお届けできること、光栄に思います。父である松坂桃李さんの背中を全力で追いかけてまいります。覚悟を持って挑みます。ぜひ見届けてください。
◆みちの父 建部政醇(たけべ・まさあつ)/飯尾和樹(いいお・かずき)
この父にしてこの娘あり!小栗の妻みちのオタクな父
【大河ドラマ出演歴】2作目
第56作「おんな城主 直虎」…商人役
【役紹介】
播磨の国林田藩の八代藩主。神田明神のそばに江戸屋敷があり、ほど近い小栗家と行き来があった。少年時代の小栗が建部家を訪れ、国家について堂々論じあったという逸話も残る。建部は将軍への献上品なども取り扱う「奏者番」を務めたこともあり、珍しい品や道具を集めている。娘のみちも品々の由緒や金銭の記録をつけるといった趣味を持ち、オタク気質を受け継いだ。建部にとって、理屈っぽくて道具や数字が好きな記録魔・小栗は、娘の結婚相手としてうってつけであった。
【コメント】
ぺっこり88°、ずんの飯尾和樹です。大河ドラマに出演させていただくのは、2017年の作品『おんな城主 直虎』以来です。「以来」と言うほどの出演ではなく、全国を歩き回っている薬売り役で、茶屋で休憩しながら相方のやすと「あそこは戦が終わりそうだな」などと話しているのを、柴咲コウさんたちが情報として聞きに来ているという短いシーンでした。ですが、スタジオ内の街道沿い茶屋セットのリアリティと迫力に「屋外撮影みたいだ!」と興奮したのを覚えています。そして今回、薬売りから出世しました!一万石の殿様、建部政醇さんです!どんな建築物に存在する人なのか楽しみです。皆さん、よろしくお願いします。
◆小栗の従者 荒川祐蔵(あらかわ・ゆうぞう)/草川拓弥(くさかわ・たくや)
粗野ながら実は切れ者…従者から頼れる腹心へと成長
【大河ドラマ出演歴】3作目
第48作「天地人」…泉沢久秀の次男・又二郎役
第51作「平清盛」…平宗盛(少年期)役
【役紹介】
常陸の国出身、放浪のすえに縁あって小栗の従者となった。言動が荒々しく一見すると粗野ではあるものの、決して強い者に媚びないだけで、実は勘が良く頭が切れる。彼の素質を直感的に見抜いた小栗は、いつも祐蔵をそばに置くようになり、さらには遣米使節団にも随行させる。故郷・水戸でくすぶる尊王攘夷運動と小栗が進める近代化との狭間で、祐蔵自身の価値観も揺さぶられていく。やがて小栗が上州権田村に隠遁する際も、祐蔵は主人と運命を共にすることになる。
【コメント】
祐蔵を演じさせていただきます。水戸あがりのやんちゃ坊主。殿の元で寄り添い、刺激を受け、そして己の心に常に自問自答しながら成長していきます。殿と最後まで共にしたその人情に心打たれました。自分にとって15年ぶりの大河ドラマ、しかもここまで深く関わらせていただくのは初めてです。身の引き締まる思いですが、祐蔵のようにある意味自由に好奇心旺盛に幕末を生きたいと思います。
視聴者の心に届くよう精進すっぺ。
◆小栗家家老格 武笠祐左衛門(むかさ・ゆうざえもん)/ANI(あに)
縁の下の力持ち…小栗家を誠実にとりまとめる家老
※大河ドラマ初出演
【役紹介】
小栗の父・忠高の頃より小栗家に仕える。2500石の旗本家の内情を隅々まで把握し、用心深く、堅実に切り盛りする実務家。「又一の一番槍」の誉れを一身に背負う、家付き娘の小栗の母・くにの思いを肌身で感じてきたのも彼である。相次ぐ物価高で台所は火の車だが、厳格でいながら誠実なたたずまいでこの家に安心感を与えている。小栗の渡米で当主不在となる間も留守宅を任された。やがて小栗が上州権田村へ隠遁する時も、武笠は江戸に残って屋敷を守り続ける。
【コメント】
この度、小栗家用人武笠祐左衛門役を演じるスチャダラパー・ANIです。今までドラマにはチョイ役でしか出たことがなくて、ちゃんと名前がある役は初めてなのでちょっとドキドキしてます。ワクワクもしてるけど。そして小栗家のお屋敷がある駿河台は、親の勤めていた会社があったあたりで、子供の頃からよく行ったりしてた馴染みのある場所なので、なんか縁を勝手に感じたりしております。あと、激動の時代の‘じゃない方’を描くというのも自分にあってるような気がしてます。よろしくお願いします。
◆上州権田村名主 佐藤藤七(さとう・とうしち)/甲本雅裕(こうもと・まさひろ)
54歳で渡米!村が何より大事な小栗家領地の名主
【大河ドラマ出演歴】5作目
第38作「元禄繚乱」…唐津縫之助役
第42作「武蔵 MUSASHI」…植田良平役
第43作「新選組!」…松原忠司役
第62作「どうする家康」…夏目広次役
【役紹介】
小栗家の知行地、上州権田村の名主。大飢饉や疫病による米の不作、博徒の横行に荒れる村の立て直しに頭を悩ませつつ、小栗家へ年貢を納める。したたかで人間くさく、正直すぎるきらいも。小栗の父・忠高のことは柔和で好ましく思っているが、息子の忠順は朴念仁で捉えどころがなく、やや苦手。そんな忠順から突然「遣米使節団に随行せよ」と命じられ、面食らう。54歳でまさかの渡米。年寄りの捨て駒扱いではないかと懐疑的だったが、行動を共にするにつれて忠順に信頼を寄せていく。
【コメント】
大河ドラマには今まで何度か出演させていただいてますが農民の役は初めてで、何故か凄くテンション上がってます!50歳を過ぎて突然農民から武士に取り立てられ、刀を携えてアメリカに渡った藤七は、誇らしい気持ちだったのか、それともめんどくせぇなあと思っていたのか…そんな事を考えるだけでワクワクしてきます。大河ドラマは過去起きた事をもとに作られますが、これからの撮影期間の1日1日が新たな歴史になるよう日々新鮮に臨みたいと思います。
◆<出演者発表にあたって>制作統括 勝田夏子
今回は、松坂桃李さん演じる主人公・小栗忠順と、大沢たかおさん演じるライバル・勝海舟、それぞれの家にゆかりのある人々のご紹介です。幕末ものということもあり、しばらく出演者発表が「男祭り」状態となっておりましたが、今回久々に女性キャラクターもお披露目できますこと、大変うれしく思っております。勝の妻・たみは、近年、旬の映画に必ずご出演されていると言っても過言ではない実力派、瀧内公美さんです。また小栗家に養子に来て小栗夫妻の息子となる忠道には、ドラマに映画にひっぱりだこな十代演技派の旗手、齋藤潤さん。上白石萌音さん演じるみちの父・建部にはスペシャルゲスト、味のある演技に定評がある「ずん」の飯尾和樹さん。小栗の従者から側近となる祐蔵に、繊細な演技で俳優としてのご活躍も目覚ましい、超人気グループ「超特急」の草川拓弥さん。同じく音楽畑からは、ラップ界のレジェンド「スチャダラパー」のANIさんが、まさかの小栗家家老格・武笠をリアルな存在感で演じて下さいます。そして、“朝ドラ”の父親役や数々の大河ドラマへのご出演をはじめ、圧倒的なお芝居で作品世界に引き込んで下さるベテラン、甲本雅裕さんが、小栗家と縁の深い農民・藤七を演じられます。これまで以上にバラエティーに富んだ顔触れが加わり、ますますパワーアップしてお送りする「逆賊の幕臣」、どうぞ引き続きご期待ください。