「風、薫る」吾郎役で話題・甲斐翔真、演技超えて自然と溢れた涙の理由「どこまで運命は直美に残酷なんだろう」【モデルプレスインタビュー】

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見上愛と上坂樹里がW主演を務める2026年度前期NHK連続テレビ小説「風、薫る」で見上愛演じる直美の夫・吾郎を演じた甲斐翔真(かい・しょうま/28)にインタビュー。朝ドラ初出演の心境や、夫役を演じた彼だからこそ受け取ることができたヒロイン像について語ってもらった。

◆見上愛&上坂樹里W主演「風、薫る」

連続テレビ小説第114作目となる本作は、明治時代を舞台に、トレインドナースと呼ばれる正規の訓練を受けた看護師である大関和さんと鈴木雅さんをモチーフとして描くバディドラマ。異なる個性を持つ2人のトレインドナースが、様々な困難を乗り越えながら成長し、最強のバディとなって新しい時代を切り拓いていく。主人公の一ノ瀬りんを見上が、大家直美を上坂が演じる。

甲斐が演じた吾郎は、ヒロイン・直美への愛にあふれた実直な軍人の青年。幸せな日常も束の間、所属する陸軍から招集がかかり、直美と直美が授かった新しい命を残して戦地へ。何とか生きて日本に帰ってくるも、伝染病に感染しており、命を落としてしまう悲劇的な結末が話題となった。

◆甲斐翔真、朝ドラ初出演は「デビュー10周年のプレゼント」

― NHK連続テレビ小説に初出演されているということで、出演が決まった際の心境を教えてください。

甲斐:2026年がデビュー10周年なのですが、そのタイミングでいただいた機会で、大変光栄ですし、10周年目のプレゼントをいただいたような気持ちです。

― 実直でどこか天然な軍人・小川吾郎という人物を演じるうえで、特に大切にされていたこだわりや、彼の「愛おしさ」はどういったところにあったと思われますか?

甲斐:「真っ直ぐさ」と「誠実さ」と「強さ」です。「愛おしさ」に関しては、小川が人を真正面から見ることができる人だからこそ、周囲の人たちはその姿に愛おしさを感じるのではないかと思います。

― ヒロインの直美という存在について、夫の吾郎を演じた甲斐さんだからこそ感じ取ることができた印象はありましたか?

甲斐:ずっと強く生きてきた直美の弱さの部分を夫として見ることができているという時間がありました。料理を作ったり、吾郎との日常の幸せの中で家庭というものを初めて実感した直美の姿を見ることができました。

◆甲斐翔真「どこまで運命は直美に残酷なんだろう」

— 8月24日放送回からの1週間は、直美と吾郎の夫婦の絆、そして残酷な運命が描かれています。身籠った直美を残して戦地へ向かうシーンや最期の瞬間など、台本を初めて読んだときにどのような感情が込み上げてきましたか?また、その感情をどのように演技に落とし込みましたか?

甲斐:どこまで運命は直美に残酷なんだろうと思いました。結末が残酷なだけにそれまでの幸せな生活を、とことん幸せなシーンにしようと考えました。結果的に1番最後のシーンは演技しようとしなくても直美との幸せな記憶が走馬灯のように流れてきて、自然に涙が流れました。

— 撮影中は夫婦の残酷な運命を描くシリアスなシーンもありますが、空き時間の現場の雰囲気はいかがでしたか?撮影の裏話があれば教えてください。

甲斐:シリアスなシーンはお互い集中力を持って、そのシーンで描く現実に向き合っていました。

— 直美を演じる上坂樹里さんとは、夫婦として深い信頼関係を築くシーンが続きました。上坂さんと現場で言葉を交わす中で印象に残っているエピソードや、上坂さんから受けたお芝居の刺激はありますか?

甲斐:自分はあまり現場でたくさん話をするタイプではないのですが、お互いの持っている空気感が似ていて、上坂さんとは言葉は交わさずとも、分かり合えているような気がしていました。それが夫婦間の空気感にもつながっていたように感じます。上坂さんのお芝居は自然と信頼してしまうお芝居なので、役に自然に入り込むことができました。

— 朝ドラへの出演という大きな経験を経て、今後の俳優としての目標を教えてください。

甲斐:より多くの方々に、この俳優が出ているから見たいと思ってもらえるような、信頼のおける俳優になりたいです。

◆甲斐翔真の怒りを乗り越える方法

— これまでの人生の中で「悲しみを乗り越えたエピソード」もしくは「怒りを乗り越えたエピソード」を教えてください。

甲斐:乗り越えるのは怒りだけだと思うので、怒りのエピソードをお話しますと、怒りに変わる前に、その事象を自分なりに解釈して落とし込むことで反論するにしてもできるだけ誰も傷つかないように心がけています。ただ、僕も人間なので大切なものを傷つけられた時は、怒ります(笑)。

— モデルプレス読者の中には夢を追いかけている方もたくさんいます。そういった方に向けて「夢を叶える秘訣」を教えてください。

甲斐:自分の足元を見ること。

— ありがとうございました。

(modelpress編集部)

◆甲斐翔真(かい・しょうま)プロフィール

1997年11月14日生まれ、東京都出身。2016年、テレビ朝日系『仮面ライダーエグゼイド』でドラマデビュー。2020年には『デスノート THE MUSICAL』で初舞台にして初主演を務める。近年の主な出演作に、舞台『October Sky-遠い空の向こうに-』(2021年)、『ロミオ&ジュリエット』(2021年)、『next to normal』(2022年~2025年)、『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』(2023年~2024年)、『マタ・ハリ』(2025年)、『キンキーブーツ』(2025年)、ドラマ『風、薫る』(NHK/2026年)、『ラジオスター』(NHK/2026年)、『元カレの猫を、預かりまして。』(THK・CX/2026年)、『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK/2025年)など。2026年、デビュー10周年を迎え、2・3月に記念ライブ『KAI SHOUMA Anniversary 10 YEARS』を開催した。第50回菊田一夫演劇賞受賞。2026年10月〜2027年1月に舞台『ミス・サイゴン』が控える。