蔵内氏、金銭疑惑で追い込まれ=「身に覚えない」主張も―福岡県議会

苦境に強い?大手外食チェーン店

 福岡県議会の「ドン」とも呼ばれる蔵内勇夫議長が24日、議員辞職の意向を明らかにした。県議会を揺るがす金銭授受疑惑に対して「身に覚えがない」と主張し、当初は辞職を否定していたが、自身や県議会に対する批判の高まりに追い込まれた形だ。
 一連の疑惑は、蔵内氏らが在籍する自民党県議団にかつて所属していた吉松源昭元議長が7月、自身が議長に就任する前、県議団幹部に対して多額の現金を渡したと証言したことで発覚した。非自民会派の元副議長も「副議長就任前に蔵内氏に500万円を渡した」と証言したが、蔵内氏は自身の関与を否定。辞職を求める声に「何でしなきゃいけないんだろうか」と余裕を見せていた。
 ただ、ほかにも県議会の高額な海外視察や、人と動物の健康を一体的に守る蔵内氏肝煎りの「ワンヘルス」施策に関連した県の予算額が膨らんでいることが連日のように報じられ、批判はますます激化。これまで良好な関係にあった服部誠太郎知事が、ワンヘルス関連の新規事業を凍結する方針を示すなど、外堀は徐々に埋められてきた。
 こうした中で今月17日、吉松氏が提出した蔵内氏の議長辞職勧告決議案は、最終的に採決が中止されたものの、来春の県議選を控え、身内の自民県議団からも賛成する動きが。「ドン」の威光には陰りが見えていた。
 蔵内氏は議会事務局を通じて出したコメントで、辞職理由に触れないまま。決議案を提出した吉松氏は24日、「辞職で説明責任を免れるものではない」と批判した。 
〔写真説明〕7月23日、首相官邸で取材に応じる福岡県議会の蔵内勇夫議長(全国都道府県議会議長会会長)