フランス航空宇宙軍(以下:フランス空軍)は2026年8月13日、皆既日食に合わせて実施した飛行訓練の様子を公開しました。
特殊な環境での訓練を実施
フランス航空宇宙軍(以下:フランス空軍)は2026年8月13日、皆既日食に合わせて実施した飛行訓練の様子を公開しました。
8月12日、ヨーロッパ北部やスペインなどで皆既日食が観測されました。ヨーロッパ本土では1999年以来、約27年ぶりとなる皆既日食となりましたが、フランス空軍は月の影(皆既帯)が通過する予定だったビスケー湾などに航空機を展開し、空中訓練を実施したとのことです。
日食によって昼間にもかかわらず周囲が大きく暗くなる環境のなか、航空機の飛行や空中給油などの訓練が行われました。普段とは異なる低照度環境で、乗員が計器やセンサーを活用しながら飛行する能力を養うことが目的です。
また、今回の訓練は若手パイロットの評価・資格認定も兼ねていたということで、日食によって昼間にもかかわらず突然暗くなるという自然現象を利用し、夜間に近い低照度環境のなかで乗員の対応能力を評価する機会となりました。
現在の軍用機とそのパイロットには、昼夜を問わず実戦任務を遂行できる能力が求められます。特に、昼間でありながら夜間のように暗くなる特殊な低照度条件を意図的に再現するのは難しいため、今回の訓練は非常に珍しい機会となったといえます。
フランス空軍が公式Xで公開した写真では、日食によって異例の暗さに包まれた空を軍用機が飛行する、印象的な光景が収められており、「ラファールとA400Mを影に隠してしまうには、これほど珍しい天文現象くらいは必要だった!」とコメントしています。