GSで「オイル真っ黒ですよ。交換すべき」と言われがち!? 新品でもすぐ黒くなる理由は“ちゃんと働いている証拠”だった

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オイル交換のとき、真っ黒になったエンジンオイルを見て「汚れてしまった」と感じる人は多いはずです。でも、その黒さはむしろオイルが頑張った証拠かもしれません。どういうことなのでしょうか。

新品は“あめ色”、なのにすぐ黒くなるワケ

 愛車のオイル交換のとき、抜き取られた古いオイルが真っ黒になっているのを見て、ぎょっとした経験はないでしょうか。新品のエンジンオイルは、透き通ったあめ色や黄金色をしています。それがエンジンを走らせるうちに、わずかな期間で黒く変わっていきます。

 この黒さを見て、「こんなに汚れて大丈夫なのか」「エンジンが傷んでいるのでは」と不安になる人は少なくありません。実際、フルサービスのガソリンスタンドなどで給油すると、オイル交換したばかりにもかかわらず「エンジンオイルチェックしましょうか?」「こんなに汚れていますよ。交換したほうがいいですよ」と言われたりします。

 ところが、この黒さはむしろ、オイルがしっかり仕事をしている証拠とされています。なぜなら、エンジンオイルには、エンジン内部の汚れを抱え込んで黒くなる、という大切な役割があるからです。

 では、なぜ“黒くなること”が、オイルの働きと関係しているのでしょうか。その答えを知るには、エンジンの内側がどれほど過酷な環境なのかを見る必要があります。

 エンジンの内部では、ガソリンと空気が混ざって爆発的に燃え、大きな力を生み出しています。燃焼時には燃焼ガスが2000度から3000度にも達する過酷な環境になります。

 こうした環境では、燃料の未燃焼成分やすすなどの汚れが発生し、エンジンオイルにも悪影響を与えます。

 もし、こうした汚れがエンジン内部にこびりついたまま放置されると、部品の動きを妨げたり、性能の低下につながったりしかねません。

汚れを抱え込む“掃除役” それがオイルの仕事

 そこで活躍するのが、エンジンオイルに含まれる「清浄分散剤」と呼ばれる添加剤です。これは、エンジン内部で生まれた細かな汚れやすすを取り込み、オイルのなかに分散させて、1か所にこびりつかないようにする働きをもっています。

 オイルが黒くなるのは、この清浄分散剤が汚れをオイル内部に取り込み、分散させているためです。つまり黒さは、オイルが掃除役として働いた結果のひとつともいえます。ただし、色の変わり方は車種や使い方によっても変わるため、黒いから安心、きれいだから問題あり、と色だけで判断するのは禁物です。

 オイルの汚れを取り込む力には限りがあり、汚れを抱えきれなくなると、本来の性能は少しずつ失われていきます。

 また、オイルが白っぽく濁っていたり、乳白色になっていたりする場合は、水分や冷却水が混ざって乳化している可能性があります。この場合は自己判断せず、整備工場などで点検を受けることが大切です。

 そのため、色だけを目安にするのではなく、走行距離や使用期間にあわせて定期的に交換することが大切です。交換時期は車種や使い方によって異なるため、まずは取扱説明書やメーカー指定のサイクルを確認するのが基本です。

 なお、一般的な目安として5000kmまたは6か月での交換となっていますが、メーカーが取扱説明書で定める交換基準を上限と考え、その半分程度を一つの目安とする考え方も適切とされています。

 真っ黒になったオイルは、エンジンを守るために汚れを引き受けてくれた証のひとつともいえます。次のオイル交換のときは、その“黒さ”を見る目が少し変わるかもしれません。