【ニューデリー時事】2024年のバングラデシュの反政府デモを受け、インドに逃亡したハシナ前首相が21日までに時事通信の書面インタビューに応じた。先に明らかにしている12月に母国へ戻る計画について「バングラデシュ国民に対する責任」ゆえに「自ら決断した」と強調。帰国を巡って両国関係に「緊張を生み出すつもりはない」とも言及した。
既にインド当局と帰国に関して協議しているかとの質問には「すべてのやりとりを公にする必要はない」としつつ、否定までしなかった。
ハシナ氏は、インドに逃れてから2年がたった今月5日、ニューデリーで開かれた記者会見にオンライン参加した。バングラデシュ外務省は会見を止めなかったインド政府に不快感を表明。さらに、デモ参加者殺害に絡み死刑判決を受けている同氏の身柄引き渡しを要求しており、両国関係がこじれている。
ハシナ氏はインタビューで、バングラデシュのラーマン政権が「あらゆる方法を使い私の発言を封じようとしている」と批判。「私の携帯電話のSIMカードも無効化された」と主張した。
その上で「私は国民から選出された指導者だ。彼らの苦しみや権利、安全保障や民主主義、法の支配を語ることは私の権利であるだけでなく責任だ」と反発した。
「12月」を選んだのは、1971年にパキスタンからの独立戦争に勝利した「勝利の月」だからと説明。帰国によって「自分の身に何が起きるかは恐れていない」とした。バングラデシュの主要援助国である日本は「真の友好国」であるとし、謝意を示した。
〔写真説明〕バングラデシュのハシナ前首相=2024年1月、ダッカ(AFP時事)