栃木県鹿沼市の東武日光線新鹿沼駅で、特急列車が除草作業中の作業員に衝突し4人が死亡した事故で、県警が当時の状況を確認するため、列車接近を知らせる見張り員らから任意で事情聴取したことが21日、捜査関係者への取材で分かった。県警は業務上過失致死容疑も視野に、詳しい事故原因を調べる。
現場の線路付近には作業員がいたにもかかわらず、運転士は待避が完了したと認識していた。見張り員同士の連携など、安全管理体制に問題がなかったか解明を進める。
東武鉄道によると、作業員の待避の手順は、(1)列車が接近すると、見張り員が作業員に笛などで合図(2)作業員は作業を中断し、見張り員と声を掛け合いながら待避(3)見張り員は全員の待避完了を確認後、運転士に対して黄色の旗を水平にする合図を送る。運転士は旗を確認したら警笛を鳴らす―などの社内規定があった。
事故当時、見張り員は3人配置されており、約80メートル離れた位置には「列車見張り員」がいた。特急の運転士は「列車見張り員の合図を見て警笛を鳴らした」と説明している。
駅の手前約300メートル地点には、列車が約500メートル地点まで接近した際に合図をする「中継見張り員」も配置予定だった。ただ、「(中継見張り員は)列車見張り員と意思疎通できない状況だった」という。