日本フットボールリーグ(JFL)のY.S.C.C.横浜は20日、元北朝鮮代表FW鄭大世(チョン・テセ)氏がトップチームコーチに就任することを発表した。
現在42歳の鄭大世氏は朝鮮大学校を経て2006年に川崎フロンターレに入団し、プロキャリアをスタートさせた。ボーフム、ケルン、水原三星ブルーウィングス、清水エスパルス、アルビレックス新潟でも活躍し、2022シーズンにFC町田ゼルビアで現役引退。北朝鮮代表としては国際Aマッチ通算33試合出場15ゴールという成績を誇り、FIFAワールドカップ南アフリカ2010にも出場した。
指導者キャリアをスタートさせるにあたり、鄭大世氏は次のようなコメントを発表している。
「このたび、Y.S.C.C.のコーチに就任することになりました。指導者の道に進みたいと思ったタイミングで、最初に出会ったクラブがY.S.C.C.だったことに『縁』を感じています。指導者として夢に向かって進んでいく第一歩として、Y.S.C.C.が自分にとってベストな選択だと思いました。選手たちが丁寧にサッカーに取り組み、フットボールIQも高いチームであること、そして40年の歴史を持つクラブであることにも魅力を感じています。その歴史を築き、支えてこられた多くの方々へのリスペクトを忘れず、そのクラブの一員として力になれることを嬉しく思います」
「長年フォワードとしてプレーしてきた自分の経験を選手たちに伝え、監督をしっかりと支えながら、守備を徹底しつつ、得点を奪うための細かな部分やディテールにもこだわり、チームの勝利につなげていきたいです。これまで自分自身も昇格を経験してきましたが、昇格するために特別な“特効薬”があるわけではないと思っています」
「必要なのは、選手のクオリティや勢いだけではなく、当たり前のことを当たり前にできるチームであること。そして『J3昇格』という目標を全員が強く思い、それを口に出すことで、目標から逆算して『今の自分に何ができるのか』を考えることが大切だと思っています。『思いの上にしか結果は乗ってこない』。将来の目標だけを見るのではなく、今日一日をどう過ごすのかを徹底的に考える。その積み重ねが昇格につながると考えています」
「選手時代は、自分自身の結果を追い求める部分もありました。しかし、指導者を目指しコーチになった今は、自分が主役ではありません。『チームの勝利が絶対的な主役』。そのことを常に意識し、チームが勝利するために自分に何ができるのかを最優先に考えながら、Y.S.C.C.に貢献していきたいと思います」
「そして、日頃からクラブを支えてくださっているファン・サポーターの皆さま、スポンサー・パートナーの皆さまへの感謝を忘れず、皆さまとともにJ3昇格を目指して戦っていきます。開幕戦、三ツ沢でともに戦い、チームの背中を支えてください。熱いご声援をよろしくお願いいたします」