2026年8月19日、シンガポール海軍フリゲート「ステッドファスト」が東京・お台場に初寄港しました。凹凸のない特徴的な外観を持つとともに、最新の対艦ミサイル「ブルースピア」を備えています。
日本との国交樹立60周年の節目で来日
シンガポール海軍のフリゲート「ステッドファスト」が2026年8月19日、東京・お台場の東京国際クルーズターミナルに寄港しました。
同艦の東京寄港は初めてであり、艦長のペー・ジ・ハオ・ランディ中佐は、日本との国交樹立60周年の節目の年であることに触れたうえで「海上自衛隊との共同演習の実施は両国間の温かい絆と強固な協力関係の証だ。友好関係をさらに深めていけることを楽しみにしている」と述べました。
「ステッドファスト」は、シンガポール海軍の主力戦闘艦に位置付けられているフォーミダブル級の3番艦として2008年2月に就役しました。建造は同国防衛大手のシンガポール・テクノロジーズ・エンジニアリング(STエンジニアリング)が手掛けています。全長は114m、幅は16m、排水量は3200トン。速力は25ノット(約46.3km/h)以上で、航続距離は3500海里(約6480km)以上です。
特徴は凹凸のない、平面で構成された外観デザインでしょう。これは、レーダー反射面積(RCS)を抑え、高いステルス性を確保するために採用されたものです。なお、艦橋上部には台形状の物体が設置されていますが、これはタレスが開発した多機能レーダー「ヘラクレス」で、その後ろ側にマストを配置しているのもポイントです。
フォーミダブル級は航続距離と耐久性を活かし、世界最大規模の海上演習である環太平洋合同演習(RIMPAC)への参加や、アデン湾での海賊対処といった任務に就いている一方、艦の運用面では省人化が図られており、乗組員数は72人に抑えられています。
今回、東京港に寄港した「ステッドファスト」は地対空ミサイル「アスター」の発射に対応した32セルのVLS(垂直発射システム)を備えるほか、主砲として艦首に76mm単装速射砲1基、遠隔操作式の25mm機関砲「タイフーンMK25」などを搭載。さらに4連装2基の対艦ミサイル(SSM)も備えており、ここには「ハープーン」に代わってイスラエル・エアロスペース・インダストリーズ(IAI)とSTエンジニアリングが開発した新型ミサイル「ブルースピア」が格納されています。
ヘリコプターの運用能力も付与されており、東京寄港時にはS-70Bシーホークが搭載されていました。
「ステッドファスト」は、8月25日に東京国際クルーズターミナルを離れて海上自衛隊横須賀基地に向かい、同地には27日まで停泊する予定です。