リンドストロムのシャルケ移籍が土壇場破談…その原因と憶測報じられたナポリが怒りの声明で交渉相手に法的措置も辞さない構え

スマートレジ、消費税減税で注目

 デンマーク代表MFイェスパー・リンドストロムの移籍交渉の破談を巡る問題でナポリが交渉相手のシャルケに法的措置を講じる可能性を表明した。

 フランクフルトでの活躍を受け、2023年にナポリへ完全移籍で加入したリンドストロム。しかし、その新天地では加入1年目こそ定期的にプレー機会を得たものの、直近2シーズンはエヴァートン、ヴォルフスブルクへレンタルに出されており、チーム構想から外れている状況だ。

 新シーズンからマッシミリアーノ・アッレグリ新体制に移行したものの、26歳MFの状況に変化はなく、今夏の移籍市場ではブンデスリーガ昇格組のシャルケへのレンタル移籍が決定的な状況となっていた。

 リンドストロムは実際にゲルゼンキルヒェン入りしメディカルチェックを受けていたが、土壇場でシャルケが交渉から撤退の意思を表明。急転直下の破談となっていた。

 ドイツメディア『ビルト』など現地メディアの報道ではこの破談の背景には500万ユーロ(約9億円)に設定されていた買い取りオプションに関して、ナポリ側が急遽その条件を変更したことが理由として挙げられていた。

 シャルケはあくまで買い取りオプションで獲得に合意に至っていたものの、ナポリ側が急遽買い取り義務を強く主張したことで、ブンデスリーガのクラブは交渉から泣く泣く撤退したとの憶測が流れている。

 これにより、不誠実な対応とのレッテルを貼られる形となったナポリは一連の報道を確認した後、ドイツメディアに対して「虚偽情報の流布」を行った可能性があるとして交渉相手に対して法的措置を講じる権利を留保するとの厳しい内容の声明を発表した。

「SSCナポリは、メディアによる不正確な報道を受け、イェスパー・リンドストロムのシャルケ04への移籍が実現しなかった経緯について説明いたします」

「日曜日(8月2日)、契約の基本条件に関するやり取りが行われましたが、その際、提示された契約の金銭面や支払い条件について異議が唱えられることはありませんでした。その後、本日13時00分(中央ヨーロッパ夏時間)、ドイツの同クラブより、提示された条件の一部を受け入れられないとの連絡を受けました。これは、週末に2名の選手が負傷したことを受け、チームの戦術的・競技的な要件が変化し、移籍市場における戦略の変更を余儀なくされたためでした」

「13時22分(中央ヨーロッパ夏時間)、SSCナポリはドイツの同クラブに対し、取引全体への変更は軽微なものであり、かつ相手側の新たな戦術的ニーズも理解した上で、シャルケ04が提示した契約内容を受け入れる用意がある旨を回答しました。それにもかかわらず、17時32分(中央ヨーロッパ夏時間)、ドイツの同クラブは、新たなチーム編成上の優先事項を理由に、もはや関心がないことを確認してきました。これにより、今回の取引が成立しなかった真の理由が明確になりました」

「本声明により、当該選手の移籍不成立に関する責任の所在が明らかになったことを願いつつ、SSCナポリは自らの利益を守るため、管轄機関に対してあらゆる法的権利および選択肢を行使する権利を留保します」

 今回のナポリの声明がすべて事実であれば、前述の破談理由は完全に誤ったもので、セリエAクラブに責任はない。

 逆に、ロビン・ゴセンスとデヤン・リュビチッチの2選手の負傷によって急遽補強プランの変更を余儀なくされたシャルケ側が自分たちの動きを正当化する上で「虚偽情報の流布」を実際に行っていたのであれば、ナポリ側の求めに応じて法的な責任を負うべき案件となるだろう。

 現時点でシャルケ側からこの一件に関する公式なリアクションはないが、今後の動向に注目が集まるところだ。