文部科学省は3日、小学6年と中学3年を対象とした今年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の分析結果を公表した。小6の4人に1人が立方体の体積の求め方を間違えるなどの課題が浮かび、同省は「指導改善に役立ててほしい」としている。
小6の算数では、1辺が8センチの立方体の体積の求め方を計算式で答える問題の正答率が72.9%にとどまった。辺の縦横を掛け合わせた「8×8」や、辺と立方体の面の数を掛け合わせたとみられる「8×6」などの誤答が目立った。
中3の国語では、「きっぱり」という擬態語の効果について、本文中の言葉を使って記述する問題の正答率が39.3%と低く、適切な言葉の引用が苦手な傾向が見られた。
学校外での勉強時間を児童生徒に尋ねた質問調査では、2021年度以降、小中とも短縮傾向が続いており、休日に1日当たり1時間以上勉強している割合は、小6が39.4%(前年度比8.2ポイント減)だった。中3は52.8%(同5.6ポイント減)。
SNS利用や動画視聴の時間が長い児童生徒ほど、各教科の正答率やスコアが低くなる傾向が見られた。一方、タブレット端末やネットの活用に自信のある児童生徒は正答率などが高くなる傾向があった。
次期学習指導要領では、小中の情報・技術系の授業が大幅拡充される見通し。文科省は「情報端末で受動的に時間を費やすのではなく、主体的・能動的に活用できる能力を授業で育むことで、学力向上につながる可能性がある」としている。
全国学力テストは4~5月、算数・数学と国語は筆記形式で、中学の英語は1人1台端末を使って解答する「CBT形式」でそれぞれ実施された。都道府県や政令市別の結果は秋ごろ発表される。