アメリカ海軍は実物艦艇を使用した実弾射撃訓練で初めて水上自爆ドローンを使用したことを発表。ドローン搭載カメラが突入の瞬間を捉えました。
揚陸艦「ペリリュー」の側面に突入
2026年7月17日、アメリカ海軍は無人水上艇(USV)による初めての実物の標的艦に対する実弾射撃訓練を実施し、その動画を公表しました。
舞台となったのは、環太平洋合同演習「RIMPAC 2026」のなかで実施されたSINKEX(Sinking Exercise:撃沈演習)です。SINKEXについては、すでに対艦ミサイルなどを使用した実弾射撃訓練の動画が公開されており、海軍公式のSNSや動画などで見ることができます。
海軍によれば、使用されたのは米MAPC(Maritime Applied Physics Corporation)社製の「GARC(Global Autonomous Reconnaissance Craft:グローバル自律型偵察艇)」です。このUSVは2024年2月に最初の4隻が海軍に引き渡され、すでに5000時間以上の運用実績があるとされています。
MAPC社によれば、GARCは全長4.8m、最大積載量1000ポンド(約450kg)、航続距離は最大1600海里(約3000km、5ノット巡航時)で、ISR(情報収集・警戒監視・偵察)や機雷掃海など幅広い任務に対応できると説明されています。今回の訓練では、新たに自爆攻撃能力が示されました。
映像を見る限り、標的となった退役揚陸艦「ペリリュー」の右側面から2隻で接近し、1隻が自爆攻撃、もう1隻が映像撮影を担ったようです。
アメリカ海軍は7月13日に、イランのバンダルアッバース海軍基地に対して同海軍初となるUSV自爆攻撃を実行しており、無人装備の活用が急速に進んでいることがうかがえます。
【動画】揚陸艦「ペリリュー」に突入するGARC無人艇