シャフタール・ドネツクを率いるアルダ・トゥラン監督が、2026-27シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)に向けた意気込みを語った。スペインメディア『アス』が29日、同監督のコメントを伝えた。
現在39歳のアルダ・トゥラン氏は、現役時代に母国トルコの名門ガラタサライで活躍し、その後アトレティコ・マドリードで眩いばかりの輝きを放った。アトレティコ・マドリードには4年間在籍し、公式戦通算178試合出場22ゴール32アシストを記録。2011-12シーズンのヨーロッパリーグ制覇や、2013-14シーズンのラ・リーガ優勝に貢献し、アトレティコ・マドリード在籍2年目からは10番を背負って攻撃陣をけん引した。
2015年夏にはバルセロナに完全移籍加入したものの、選手登録問題の関係でデビューが半年間遅れたこともあり、“MSNトリオ”(リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマール)を擁していた当時のチームでは立ち位置を確立できなかった。以降はイスタンブール・バシャクシェヒル、そして古巣のガラタサライでプレーし、2022年夏に現役を引退していた。
現在のアルダ・トゥラン氏は、若き知将としてその評価を高めつつある。2023年4月、母国のエユプスポルの指揮官を託されると、2023-24シーズンに2部優勝を成し遂げ、2024-25シーズンのスュペル・リグ(トルコ1部)では昇格1年目ながら同クラブを6位へ導いた。昨夏にはシャフタール・ドネツクに引き抜かれると、2025-26シーズンのウクライナ・プレミアリーグ(同国1部)では、2位に12ポイント差をつけて優勝を実現。今季は2シーズンぶりに、CLのリーグフェーズにストレートインする権利を手にしている。
指揮官として、現役時代ぶりにCLの舞台に戻るアルダ・トゥラン監督は、古巣との対戦を切望しているようだ。「私は常に、ガラタサライ、バルセロナ、そしてアトレティコ・マドリードと対戦したいと思っている」と発したトルコ人指揮官は、「サッカーが生み出す感動的な物語が好きなんだ。試合の裏から、新たな歴史を作るため、そしてその歴史の中で生きるため、日々を過ごせることを望んでいるよ」と、“欧州最高峰の戦い”を見据えた。
先のとおり、自身はバルセロナでの現役時代に思い描いていたサクセスストーリーを描くことはできなかったが、当時の“ブラウグラナ”を率いていたルイス・エンリケ監督(現:パリ・サンジェルマン)に対しては、尊敬の念を抱いているという。指導者として、自らのロールモデルとなっていることを明かした上で、「かつての監督の一人、ルイス・エンリケと対戦したい」とアルダ・トゥラン監督。自らの古巣との対戦を含めて、決して容易な戦いにはならないことは想定しているものの、その一方で高揚感もあることを明かしている。
「当然ながら、我々はバルセロナやアトレティコ・マドリード、そして王者のPSGと対等な立場で戦っているわけではない。この大会における目標も異なるため、彼らと試合をするならば、我々にとっては非常に難しいものとなるだろう。それでも、楽しめる試合になることは間違いないはずだ」