熊本県内で最大震度7を観測した地震で、県警や消防などは30日も行方不明者の捜索を続け、救助を急ぐ。発生から2日となったが、依然被害の全容は判明せず、県災害対策本部が確認を進めている。
県災対本部によると、29日午後7時時点で12人が死亡し、6人が心肺停止状態になった。爆発し、2階部分が崩落したイオンモール熊本(嘉島町)では10人が救助されたが、3人が死亡し、1人が心肺停止状態。煙突が倒壊した日本製紙八代工場(八代市)では5人の死亡が確認されている。
いずれの現場にも安否不明者がいるとみられ、県警や消防、自衛隊が捜索を続けている。
各地で民家が倒壊したり、橋の支柱が倒れたりしているのが確認されたが、家屋などの被害状況は判然としない。29日午後7時時点で420カ所の避難所に8698人が身を寄せている。
ライフラインも寸断され、県内約3万4880戸が停電し、宇城市や宇土市、八代市、氷川町などの少なくとも6万5000戸で断水した。医療施設も被災し、災害派遣医療チーム(DMAT)が現地入りして支援活動を行っている。
2016年の熊本地震では、最初の震度7の揺れから約28時間後に再び震度7が観測された。気象庁は、今回の地震発生後1週間程度は最大震度7程度の地震に注意するよう呼び掛けている。