「九州の西端ぐるり高速」全長140kmどこまでできた!? 本土最西端の高速ICは“山の中” ぜんぶ出来たら福岡-佐世保「夢の90分」

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2025年12月に「本土最西端のIC」も誕生した「西九州道」。全体の7割が開通していますが、どのような道路なのでしょうか。

デカい未開通部は「伊万里」と「佐世保」に 西九州道

 九州西部を目指す高規格道路「西九州道」の建設が進められています。2025年12月には新規区間の開通により、「本土最西端のIC」も誕生しました。どのように便利になり、現在、未開通部の進捗はどうなっているのでしょうか。

 西九州道は福岡市から佐賀県北部の唐津市、伊万里市、長崎県北西部の松浦市、佐世保市を経て佐賀県武雄市に至る約140kmの自動車専用道です。福岡から西へ延び、北松浦半島をぐるりと周回するようにして武雄JCTで長崎道に接続する線形となります。

 2025年12月には、「松浦佐々道路」の一部として松浦IC~平戸IC間7.5kmが開通。日本最西端の駅(たびら平戸口駅)があり、本土と陸続きの自治体としては最西端に位置する平戸市の名を冠した高速ICが誕生しました。

 ただし、平戸ICは現時点では本土最西端の高速ICであるものの、佐世保市に位置しており、現在建設中の平戸IC~佐々IC間にできる江迎鹿町(えむかえしかまち)ICのほうが、より西に計画されています。西九州道は、実は平戸市を経由しません。

 平戸の市街地は、本土から「平戸大橋」を渡った平戸島の北東部に位置しますが、平戸ICからは平戸大橋入口までは県道258号を経由して9kmほどかかります。とはいえ、街の玄関である平戸大橋までは一本道で行けるので、アクセス性は大きく向上しました。

 そして、平戸ICから西九州道で行けるのは現在、17.8km東の伊万里市「山代久原IC」までです。そこからは国道204号・202号経由で伊万里の中心部を抜けていきます。伊万里市街地の東側、202号沿いの伊万里東府招ICから再び西九州道が開通して福岡県まで通じています。糸島市で一部、一般区間(今宿道路として自動車専用部を建設中)を挟みますが、福岡の都市高速まで直結しています。

 福岡までの区間のうち大きな未開通部が、伊万里市内の区間です。伊万里湾奥部を横断する伊万里東府招IC-伊万里西IC間6.6kmの「伊万里道路」については横断函渠(トンネル)21か所のうち14か所までできているなど、工事が進んでいます。ただ伊万里西ICから山代久原ICまでの6.9kmについては、2025年度の事業評価時でいまだ調査設計の段階で、あまり進捗していません。

 他方、平戸ICから南の佐世保市「佐々IC」までの11.6kmについても事業中で、特に、途中の江迎鹿町ICまでの間は山越えのため、先行して工事が進められています。佐々ICまでの開通時期は未定ではあるものの、4車線の高速道路である長崎道と直結するため、平戸市民にとっては九州の高速道路の幹線とつながるメインルートとなりそうです。

 西九州道は現在、全体の約7割にあたる約99kmが開通しています。福岡側と佐世保側、どちらが先につながるかは分かりませんが、全線開通した場合は佐賀・長崎の高速道路ネットワークが長崎道と西九州道とでダブルネットワ-ク化されます。また、西九州道経由で福岡~佐世保、あるいは福岡~平戸市街は90分で結ばれるとされています。佐世保の90分は、西九州道経由、長崎道経由どちらもほぼ同じになるとの想定です。