東南アジアで新たに“空母保有国”誕生確実!? イタリアが0円で譲渡も艦載機はなし!? 運用方法は“未来的”になる?

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インドネシア国防省は2026年7月20日、退役した元イタリア海軍の空母「ジュゼッペ・ガリバルディ」の受け入れが議会で承認されたと発表しました。

伊空母受け入れを正式承認

 インドネシア国防省は2026年7月20日、退役した元イタリア海軍の空母「ジュゼッペ・ガリバルディ」の受け入れが議会で承認されたと発表しました。

 ドニー・エルマワン・タウファント国防副大臣は、イタリアから供与される同艦について、「インドネシア国軍の運用上の必要性に合致し、海洋防衛力の強化に寄与するとともに、友好国との協力を通じて国内防衛産業の発展も引き続き支援するものでなければならない」と説明しました。

 なお、イタリアからは同艦のほかにも、レオナルド製のM-346 Fブロック20軽戦闘機12機やAW149ヘリコプターを購入することが正式に決定しています。

「ジュゼッペ・ガリバルディ」は1985年にヘリコプター搭載巡洋艦として就役した艦で、その後、固定翼機であるAV-8B「ハリアーII」を搭載し、軽空母として運用されました。2024年に予備役となり、現在も作戦可能な状態で係留されています。

 退役当初から同艦にはインドネシア政府が関心を示しており、イタリアは友好国との関係強化の一環として、資産価値約5400万ユーロ(約100億円)と評価された同艦を無償、すなわち0円でインドネシアへ引き渡す体制を整えていました。

 無償とされた理由としては、予備役となった後も保守・点検などに年間約500万ユーロの維持費がかかることに加え、売却や解体を行う場合でも多額の費用と長い時間を要すると見込まれたためです。そのため、空母を必要とする友好国へ譲渡した方が合理的であると判断されました。

 ただし、インドネシアが無償で同艦を受け取ったとしても、垂直/短距離離着陸(STOVL)能力を持つAV-8B「ハリアーII」はインドネシア海軍では採用されていません。

 また、新規機体の調達は不可能です。ハリアーIIは2000年代初頭に生産を終了しており、現役機についてもアメリカとイタリアでは2030年までに、スペインでも2030年代初頭までに退役する方針であるため、機体を調達することは極めて困難です。

 そのため、ヘリコプター運用能力を生かしてヘリコプター搭載艦として運用する案のほか、有人固定翼機の代替として、トルコのバイカル製艦載無人機「バイラクタルTB3」を搭載し、無人機空母として運用する構想も検討されていると伝えられています。

【動画】え、艦載機候補!? 攻撃機としても機能する無人機バイラクタルTB3