日本代表として2度のワールドカップを経験した三都主アレサンドロ氏が、ブラジル代表との一戦に向けて思いを口にした。
ブラジル出身の三都主アレサンドロは、当時アレックスとして清水エスパルスでプロキャリアをスタート。その後日本へと帰化すると、2002年の日韓大会、2006年のドイツ大会と2度のワールドカップに日本代表として出場した。
ブラジルにルーツを持ちながら、日本代表としてプレーした三都主氏。ブラジルメディア『globo』のインタビューに応じ、ブラジル代表戦に向けてコメント。日本を応援するとし、ブラジル国民へ警告した。
「絶対に日本を応援するよ。ブラジルを応援しているブラジル人は、何百万人もいるんだ。私は日本を応援させてもらう。日本もちゃんと良いサッカーができるということを見せるため、私が自分で選んだチームだ。私が選んだ国旗だ」
「一方で、少し寂しい気持ちもある。次のワールドカップでは、ブラジルが圧倒的な強さで戻ってくるだろう」
自身が選択した日本を応援するという三都主氏。2006年のドイツ大会では、自身もブラジル代表と対戦したが、20年ぶりにW杯で再戦することになったが、昔とは日本は異なるチームだとした。
「今の日本代表は、より準備が整っているチームに見える。ブラジルほどの才能が全員にあるわけではないけど、昔とは違い、招集された23名が海外でプレーしている。リヴァプールやバイエルンの選手もいる。もしブラジルが油断したら、負ける可能性もあるだろう。あの親善試合で負けたようにね」
歴史上、日本はブラジルに1勝しかしていない。三都主氏が語る親善試合こそがその1勝であり、それは2025年10月のこと。最後の対戦では日本が勝利している。
「あの試合、日本代表はすごく組織的で、チームとして本当によく機能しているということが証明された。試合をコントロールできていたし、昔みたいにただがむしゃらに走り回るような未熟さはもうない。チーム力で言えば、ブラジルよりも上だろう。ブラジルが本命であることは間違いないが、日本がサプライズを起こす可能性は十分にある」
個の能力ではブラジルが上回っているとしながらも、組織力では日本が上だという三都主氏。2006年に対戦した際は1ー4で惨敗に終わったが、プレッシャーはブラジルにあったと振り返った。
「あの1年前(20025年6月)にブラジルと対戦し、2ー2の引き分けに終わっていた(コンフェデレーションズカップ)。そして、ワールドカップで対戦することになった。ワールドカップでブラジルを見た瞬間、『おい、世界最強の相手とやるのか』と思うんだ。だから、とても厳しい試練だったけど、我々にとっては最高にエキサイティングなことでもあった」
「カカ、ロビーニョ、ロナウジーニョ、ロナウド、ロベルト・カルロス、カフー…そんな人たちと戦えるんだ。我々は失うものなんて何もなかった。プレッシャーは完全に相手側にあったんだ。『もし負けたら、それこそ破滅だ。でも、我々が勝てば、歴史を作れる』という感じでね」
絶対的に優位に立つと思われるブラジルだけに、負けられないというプレッシャーも大きいと語る三都主氏。ワールドカップでは初めて外国人指揮官であるカルロ・アンチェロッティ監督を迎えて臨んでいる今大会。直近2大会はベスト8止まりと不甲斐ない戦いが続いているだけに、このラウンド32を突破するのは必須とも言えるだろう。
日本に連敗するわけにもいかないブラジル。最高の景色を目指す日本は、王国という大きな壁を乗り越えることができるのか。試合は30日(火)の2時キックオフ。地上波では「フジテレビ」、BSでは「NHK BS」、インターネットでは「DAZN」が生中継する。
【現地発】運命の一戦、ブラジル戦直前大展望!