沖縄に「米海兵隊の最新ミサイル」配備! 女神の名を持つ無人発射システム 中国軍艦への脅威となるか?

所得「1億円の壁」問題とは?

沖縄に駐留するアメリカ海兵隊に無人対艦ミサイル車両「NMESIS(ネメシス)」が到着しました。対中作戦構想の中核を担う、そのシステムとはどのようなものでしょうか。

対艦ミサイルシステムと防空システムをセットで配備

 2026年6月21日、アメリカ海兵隊は、沖縄に前方配備されている第12海兵沿岸連隊が無人対艦ミサイルシステム「NMESIS(ネメシス)」を正式に受領したことを発表しました。

 NMESISは「Navy-Marine Expeditionary Ship Interdiction System(海軍・海兵隊遠征艦艇阻止システム)」の略で、おそらくギリシア神話に登場する神罰の女神「ネメシス」に響きを似せて名付けられたものと思われます。なお、女神の綴りは「N“e”mesis」なので、わずかに異なります。

 海兵沿岸連隊は、海兵隊の対中国作戦構想「遠征前進基地作戦(EABO)」に基づき編成された部隊です。EABOとは、重要な航路に面した海峡や島嶼(とうしょ)部に部隊を迅速に展開・機動させて、中国艦隊の動きを牽制しようとする構想であり、射程185kmの対艦ミサイルを搭載したNMESISは、海兵沿岸連隊にとってもっとも重要な装備と言えます。

 また、NMESISと同時に、近距離防空・対ドローンシステムである「MADIS(マディス)」も配備されました。MADISは「Marine Air Defense Integrated System(海兵防空統合システム)」の略で、レーダーや対空火器、対ドローン用電子戦システムを搭載した2両ペアの車両によって構成されます。NMESISを空の脅威から護衛するため、一体となって運用される装備です。

 第12海兵沿岸連隊は2023年、沖縄県のキャンプ・ハンセンにて、第12海兵連隊を改編するかたちで設立され、段階的に体制を整えてきました。今回のNMESISおよびMADISの配備により、連隊の編成はついに完成段階に入ったといえるでしょう。