FIFAワールドカップ2026・グループF第3節が現地時間25日に行われ、日本代表とスウェーデン代表が対戦した。
今大会、日本代表はグループFの戦いで順調な滑り出しを見せている。現地時間14日に行われた第1節では、欧州の強豪であるオランダ代表を相手に2度のビハインドを強いられたが、中村敬斗と鎌田大地のゴールにより、2-2の引き分けで終えた。勝ち点「1」を積み上げて迎えた20日の第2節では、チュニジア代表を相手にゴールラッシュ。鎌田と伊東純也の得点に加えて、上田綺世は2発を記録し、日本代表史上初となるワールドカップでの4ゴールで4-0と快勝した。
グループステージの総仕上げとなる第3節で対戦するのは、北欧の雄・スウェーデン代表だ。欧州予選のプレーオフ経由で2大会ぶりにワールドカップの舞台に戻ってきたスウェーデン代表は、14日の第1節でチュニジア代表を5-1で粉砕したものの、続く20日の第2節ではオランダ代表に1-5と大敗。勝ち点「3」を手にしており、グループステージ突破のためには最低でも勝ち点「1」が欲しい状況だ。
日本代表を率いる森保一監督は、前節のチュニジア代表戦からスターティングメンバーを3名変更。3バックの右に入る瀬古歩夢、右ウイングバックに入る菅原由勢が今大会初の先発に名を連ねたほか、左シャドーの前田大然はオランダ代表戦以来のスタメン入り。対するスウェーデン代表は、ヴィクトル・ギェケレシュとアレクサンデル・イサクの“強力2トップ”に加えて、アンソニー・エランガが今大会初めてスタートからプレーする。
試合は序盤から、前節の大敗を受けてスウェーデン代表が守備的に入ったこともあり、睨み合うような構図となる。5分には武器のスピードを発揮したプレスでボールを掻っ攫った前田が、ドリブルでペナルティエリアまで持ち運ぶも、フィニッシュまでは持ち込めない。
スウェーデン代表はロングボールを用いたカウンターの機会を伺うも、日本代表も守備面で隙を見せることはなく、チャンスシーンの数は限られたまま時計の針が進む。
前半も終盤に差し掛かった37分には、スウェーデン代表にアクシデント発生。菅原のクロスボールを跳ね返そうとしたイサク・ヒエンが負傷し、プレー続行が不可能に。急きょ、ルーカス・ベリヴァルを投入し、中盤のポジションに入っていたヴィクトル・リンデロフを最終ラインに下げる決断を下す。
その直後、日本代表は板倉が谷口彰悟と交代。森保監督はハーフタイムに予防措置の一環であることを明かしたが、負傷交代という形でキャプテンがピッチを後にした。
日本代表は前半終了間際の45分、ボックス内で前田の落としを受けた中村が、右足でコースを狙った一撃を放ったが、シュートはGKクリストファー・ノルフェルトに阻まれる。前半はこのままスコアレスで終了した。
後半に入ると、立ち上がりの48分には田中碧がミドルシュートを放つなど、日本代表が良い入りを見せる。上田もチャンスに絡み、徐々に流れを引き寄せていくなか、56分には遂に均衡が破れる。
田中が右サイドに広げると、大外で受けた菅原が中央に預け入れ、堂安が上田とのワンツーで前を向く。中央を破るスルーパスを通すと、反応したのは、後半立ち上がりからより積極的に背後のスペースを突いていた前田。ファーストタッチから冷静にGKノルフェルトとの1対1を仕留め、前田のワールドカップ2大会連続ゴールで、日本代表が先手を取った。
だが、スウェーデン代表も即座に反撃へ移る。リンデロフの持ち運びから、前線でギェケレシュがボールをキープし、右サイドへ展開。カットインしたエランガが左足を振り抜くと、カーブのかかった一撃はGK鈴木彩艶を超えてゴールに吸い込まれ、エランガの2試合連続ゴールでスウェーデン代表が試合を振り出しに戻した。
以降はスコアに動きはなく、75分、日本代表ベンチが動く。瀬古と中村を下げ、渡辺剛、そして5大会連続でメンバーに選出された長友佑都が遂にピッチに送り出される。だが、終盤はスウェーデン代表に流れが傾き、スウェーデン代表の猛攻を受ける展開に。だが、GK鈴木彩艶の好セーブもあり、日本代表は最小失点のまま、タイムアップを迎えた。
日本代表は1勝2分の勝ち点「5」の成績でグループステージを終えた。他会場ではオランダ代表がチュニジア代表を3-1で下しており、勝ち点を「7」に伸ばしたため、グループFはオランダ代表が首位通過。日本代表は2位で決勝トーナメントへ進んだ。日本代表の決勝トーナメント進出は、ロシア大会から3大会連続となる。
対するスウェーデン代表も、勝ち点を「4」、得失点差を「0」とし、3位での決勝トーナメント進出を決めている。
この結果、日本代表の対戦相手は、グループCを首位で通過したブラジル代表に決定。ラウンド32のゲームは、日本時間で29日の26時00分(30日の2時00分)にキックオフを迎える。
【スコア】
日本代表 1-1 スウェーデン代表
【得点者】
1-0 56分 前田大然(日本代表)
1-1 62分 アンソニー・エランガ(スウェーデン代表)
【スターティングメンバー』
日本代表(3-4-2-1)
GK:鈴木彩艶
DF:瀬古歩夢(75分 渡辺剛)、板倉滉(39分 谷口彰悟)、伊藤洋輝
MF:菅原由勢、田中碧、鎌田大地、中村敬斗(75分 長友佑都):前田大然、堂安律(66分 伊東純也)
FW:上田綺世(66分 小川航基)
スウェーデン代表(3-4-2-1)
GK:クリストファー・ノルフェルト
DF:アレクサンダー・ベルンハルドソン(75分 ダニエル・スヴェンソン)、グスタフ・ラガービエルケ、イサク・ヒエン(37分 ルーカス・ベリヴァル)、ガブリエル・グドムンドソン(87分 ベンジャミン・ニグレン)、エリオット・ストラウド(75分 ケン・セマ)
MF:ヴィクトル・リンデロフ(87分 カール・スタルフェルト)、ヤシン・アヤリ
FW:アンソニー・エランガ、ヴィクトル・ギェケレシュ、アレクサンデル・イサク
【ゴール動画】試合を動かしたのは両チームのスピードスター!