南アフリカ代表のヒューゴ・ブルース監督が、史上初のグループステージ突破を振り返った。
24日、FIFAワールドカップ2026のグループA最終節で南アフリカ代表は韓国代表と対戦した。グループ最下位で最終戦に臨んだ南アフリカだったが、韓国を相手に主導権を握ってプレー。63分にはテボホ・モコエナがゴールを奪うと、虎の子の1点を守り切り1ー0で勝利。勝ち点を4とし、逆転で2位に浮上し、同国史上初のグループステージ突破を決めた。
2010年の自国開催大会以来となる4大会ぶりの出場で、4回目のW杯にして初めてグループステージを突破した南アフリカ。ブルース監督は試合後の記者会見に臨み、決勝トーナメント進出について「エモーショナルな瞬間だった。私だけでなく、全員がグループステージを突破したいという強い思いを持って、メキシコへとやってきた」とコメント。「スタートはあまり良くなかった。そして引き分け、最終戦は勝たなければならないとわかっている状況。ゴールを決めた瞬間、まだ15〜20分ほど時間あった。そこからは本当に時間が長く感じられ、最後のホイッスルが鳴るまで、緊張と不安がどんどん高まっていった」と、1点を守り切るまでの心境を明かした。
現在74歳のブルース監督。その年齢も注目を集める中、勝利の瞬間は「私にとって本当に感情が溢れ出る瞬間だった」とコメント。「試合に勝ったから、あるいは決勝トーナメント(ベスト32)に進めたからというだけではない。過去にも話した通り、おそらくこれが私の監督キャリアにおいて最後の数試合になるだろうと思っているからだ。キャリアをこのような形で締め括れるというのは、あらゆる指導者が夢見ることだと思う。今まさにその状況にいるのだから、本当にエモーショナルな瞬間だった」と、監督キャリアの終盤での成果を喜んだ。
自身のキャリアについては「未来のことは誰にも分からないが、少なくとも私の『最後のワールドカップ』であることは確かだ。次のワールドカップは4年後で、私は78歳になる。その年齢はベンチに座るべき歳ではないと思う。特にこれほど神経をすり減らす瞬間は健康に良くない」と、今大会がワールドカップとしては最後の指揮になるだろうと言及。「だからこそ、今回のワールドカップを素晴らしいものにし、美しく終わりたいと思っていた」と、臨んでいた形に近づいているとした。
南アフリカ代表は、国内でも批判的に見られ、評価は高くなかった。ブルース監督は「選手たちにとっても同じだ。我々が5年前にこの旅を始めたとき、アフリカ国内で多くの批判があり、私が何をしているのか理解されなかったことを忘れてはならない。結果が出始めてようやく理解された。ここ数週間、非常に厳しい批判を浴びたときでさえ、私はこのグループを常に信じ続けてきた」と、開幕戦でメキシコ代表相手に2人の退場者を出して敗れたことでも批判を受けていたとコメント。ただ、選手たちを信じることは辞めなかったとし「私は一度も彼らを疑わなかった。このグループはすでに私に多くのものを与えてくれていたので、今日も素晴らしい結果を出せるという確信に近いものがあった。彼ら自身も決勝トーナメントに行きたがっていたんだ」と、選手たちも期待に応えてくれたとした。
韓国を相手に非常に良いゲームができたことについても言及したブルース監督。「今日、私が見た韓国チームはまさに予想通りだった。チーム全体に非常にスピードがあり、よく走り、ディフェンスの裏のスペースを狙ってくるチームだ」と、分析通りだったとコメント。「ボールを奪い返せばスペースが生まれることも知っていた。だからこそ、今日は非常に優れた戦術的な試合ができたのだと思う」と、狙い通りの戦いができ、「やはり今日は、我々が戦術面で韓国を少し上回っていた」と、韓国を上回れたことが、史上初のグループステージ突破に繋がったとした。
南アフリカ代表はラウンド32で開催国のカナダ代表との対戦が決定。ブルース監督と“バファナバファナ(南アフリカ代表の愛称)”がどこまで旅を続けるのか注目だ。
【動画】見事な韓国撃破、南アフリカが初の決勝T進出