名古屋-豊田-岡崎の“新ルート”全通まであと少し! 2大高速を直結 じつは「幻の地下鉄」ルート!?

所得「1億円の壁」問題とは?

名古屋と豊田、岡崎を結ぶ新ルートが全通まで1区間を残すのみとなっています。このルート、もしかしたら「地下鉄」も走っていたかもしれません。

あと1区間で名古屋直結!

 愛知県が整備を進めていた「名古屋岡崎線バイパス」の一部区間(1.2km)が2026年3月に開通。三河の刈谷市と尾張の豊明市を隔てる境川に「尾張三河橋」が開通しました。このバイパスは全通まで残り1区間となっています。どのような道路なのでしょうか。

 名古屋岡崎線バイパスは、岡崎市から名古屋を結ぶ「平針街道」と呼ばれる現道の南側に並行するバイパス路線です。混雑の著しい現道や、国道1号の岡崎-名古屋間を補完するルートに位置づけられています。

 途中の豊田市内では伊勢湾岸道の高架下を通り、豊田南ICと連絡するほか、刈谷市では刈谷PAのスマートICおよび「刈谷ハイウェイオアシス」のアクセス道路にもなっています。そのほかにも、国道153号など豊田市街方面や知多半島方面を結ぶ主要道路と複数交差しており、沿道にもトヨタをはじめ自動車関連の工場が複数立地。自動車産業を支える地域の基幹道路になっています。

 岡崎方面から来ると、現在は豊明市の県道57号「瀬戸大府東海線」を越えてすぐのところで途切れます。とはいえ、この道路が目指すのは「名古屋」です。名古屋側から豊明市内への1区間も2017年に開通しており、残すはそのあいだの1区間のみとなっています。

 最後の豊明中央工区(2.8km)は、豊明高校の裏手を通って勅使池に近い名古屋側の終点(県道236号)までを結びます。この付近は市街化調整地域のためのどかな風景が残っていますが、2027年度から工事が始まる計画です。名古屋岡崎線の現道など並行道路で混雑が激化しており、バイパス整備で交通の円滑化が期待されています。

 ここがつながると、岡崎から名古屋の「東海通」までが直結になります。東海通は地下鉄桜通線が地下を通る主要道で、名二環(鳴海IC)と連絡しつつ、名古屋市街の南部を貫通して木曽川東岸の弥富まで一直線で進むことができるようになります。

 ちなみに、桜通線は2011年に都心側の野並駅から豊明市境の手前の徳重駅まで延伸しましたが、じつはその先、豊明市を経て豊田市南部まで延伸する構想があります。特に、徳重―豊明北間は1992年の運輸政策審議会答申で「2008年までに整備の推進を図ることが適当」とされていたものの、名古屋市交通局の経営悪化もあり、徳重以降の延伸計画は凍結状態となりました。

 地下鉄を延伸ルートは未定ではあるものの、もし検討される場合は名古屋岡崎線バイパス沿いが候補になります。徳重延伸から約15年を経て、まず道路が先行することになります。豊明中央工区の事業期間は2032年度までとなっています。