「脱米入欧」の動き加速か!? カナダがイタリア製練習機「M-346」導入へ協議開始

フィジカルAI 政府が注目の理由

カナダ政府がイタリア製の高等練習機M-346の導入に向けた協議を開始したと発表しました。隣国アメリカとの関係が複雑化するなか、防衛分野での“脱米入欧”ともいえる動きが具体化しつつあります。

“脱アメリカ”の側面も?

 カナダ政府は2026年6月16日、フランスで開催されたG7サミット(主要7カ国首脳会議)において、同国のマーク・カーニー首相とイタリアのジョルジャ・メローニ首相が会談を行い、カナダ空軍へのM-346高等練習機導入に関する協議を開始したと発表しました。

 M-346は、イタリアの総合防衛企業であるレオナルド社が製造する練習機で、F-35などの第5世代戦闘機のパイロット養成にも使用されるなど、高度なアビオニクスを搭載していることでも知られています。

 すでに、カナダでは各国空軍における戦闘機パイロットの養成や軍事訓練、機体メンテナンスなどを行う民間企業であるITPSカナダにおいて、2026年5月にM-346を6機(オプションとしてさらに6機の追加含む)購入することを決定しており、2029年より導入が開始されます。今回の協議開始により、カナダ空軍においても導入の可能性が浮上したことになります。

 カナダ政府によると、今回のM-346導入模索は防衛産業戦略を具体化するものであり、「国内で建設し、信頼できる同盟国と提携し、購入する」という「Build-Partner-Buy」アプローチに基づき、国内基盤の強化と信頼できる同盟国との連携を進めるための具体策の一つと位置づけられているとのことです。

 加えて、カナダは近年隣国アメリカのトランプ政権との間で関係が複雑化しており、防衛分野での「脱米入欧」ともいえる動きを徐々に進めています。今回のM-346導入模索に関しても、そうした側面からの動きと見ることができるかもしれません。