見た目は可愛い、でも中身は超ハイテク!?「かにクレーン」最新モデルの進化が衝撃だった! もはや「変形ロボ」

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これまでハードウェアメーカーとして建機を開発していた企業。どうやらその事業に対して風向きが変わる状況が来る流れとなりそうです。

最新機体は無線通信も備えたスグレモノ

 2026年6月17日(水)から20日(土)まで、幕張メッセにて「CSPI-EXPO 2026(建設・測量生産性向上展)」が開催されました。多くの建設業界向け重機が展示されるなかで、時代に合わせたソフト開発も目指すメーカーがいました。

 前田製作所は、比較的小型かつ軽量で、折りたたみ可能な四脚を持つクローラークレーン「かにクレーン」を主軸に製品展開を行ってきました。アウトリガ(脚部)を地面に固定する様子がカニやクモのように見え、その大きさも相まってミニチュア模型も売り出されるほどの人気ぶりです。

 今回展示されていたのは、「MK 3053C」という最新機材です。これまで人力で行っていたアウトリガの展開を全自動化し、さらにリアルタイム通信が行えるようになったほか、機体状況のログなどをクラウド上に無線でアップロードできるようになっているのが特徴です。

 作業の難しい斜面や壁面の近くなど、本体のアウトリガを十分に展開できない場合、角度によっては吊り下げ不可能な状態が発生します。そこで機体が通信を行い、モニター上に「吊り下げ可能・不可能な範囲」をビジュアルで表示します。これにより、作業を安全かつ確実に行えるよう工夫が施されています。

 なおこの機体、アウトリガを折りたたんだ状態でも走行できますが、展開時の姿とは打って変わり、“四角い車体にクローラー(いわゆるキャタピラ)がついたような”コンパクトな形で走行します。展開前と展開後でその様相が大きく違う変身ぶりも、この機体の特徴の一つとして挙げられていました。

 また無線通信化にあわせて、同社では現在遠隔操縦用ソフトウェアを開発中とのことです。現在、建設業界を中心に、遠隔地から機器を操縦できるシステムのニーズが急速に高まっています。今回の会場では長野県と通信を繋いで、ほぼタイムラグなく操縦できることをアピールしていました。

 重機業界はハードウェアの開発とあわせて、それを制御するソフトウェアや通信といった領域にも精通する必要が出てきた、といっても過言ではないでしょう。