自治体指定ごみ袋不足=中東情勢混乱の余波続く―戦闘終結「楽観できず」

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 米国とイランの戦闘終結合意を受け、各自治体でも安堵(あんど)の声が広がっている。ただ、中東情勢の混乱による石油製品の供給不安から、ナフサを原料とする自治体指定のごみ袋も品薄が続く。指定外の袋の使用を認める臨時措置を導入した自治体の間では、当面措置を続ける動きが相次ぎ、関係者は事態の推移を注視している。
 臨時措置はナフサの供給不安を受け、指定ごみ袋を買い求める人が急増したことが要因。神戸市では一部の小売店で指定ごみ袋が一時品切れになったことから、今月1日から30日までの期間限定で、透明か半透明であれば指定外の袋でもごみ収集を受け付けている。市民からは12日までに500件近い相談が寄せられたという。
 米国とイランは戦闘終結で合意したが、市は臨時措置を予定通り月末まで続ける方針。担当者は「消費者の需要に製造が追い付いていない状態。(戦闘終結で)急に供給不安が解消されるわけではない」と語る。来月以降延長するかどうかは状況を見て検討する。
 同様の臨時措置を先月25日から導入している名古屋市も「指定袋は例年並みに製造できている」として住民に過度な購入を控えるよう呼び掛けつつ、今月末まで臨時措置を続ける。
 札幌市では、臨時措置の期限を9月30日に設定した。市がこの措置を発表した今月8日までは、スーパーやコンビニなどからの指定袋の発注が出荷量の10倍近くに達することもあった。市担当者は「そもそも袋不足の直接的な原因はナフサではなく買いだめ。在庫不足の回復が見込まれるのは9月末だろう」としている。
 戦闘終結に関し、首長からは「手放しで万歳ではないが、まず一歩進んだ」(岐阜県の江崎禎英知事)と評価する声が相次ぐ。一方、合意履行には懐疑的な見方も。ある地方関係者は「トランプ米大統領が勝手に始めた戦闘に散々振り回されてきた。今後も楽観はしていない」と語る。 
〔写真説明〕臨時措置で使用が認められた指定外ごみ袋を回収する職員=19日午前、神戸市中央区
〔写真説明〕臨時措置で使用が認められた指定外の袋に入ったごみなど=19日午前、神戸市中央区