パラグアイ代表FWミゲル・アルミロンが、FIFAワールドカップ2026から禁止された「口を覆う行為」により、一発レッドカードで退場となった。
今年2月に行われたチャンピオンズリーグのベンフィカ対レアル・マドリード戦が発端となり追加されたルールだ。ベンフィカのジャンルカ・プレスティアーニが、レアル・マドリードのヴィニシウス・ジュニオールに対し、シャツをまくり上げて口を隠しながら差別的な発言を行い、プレスティアーニは後に欧州サッカー連盟(UEFA)から厳罰を科された。
その後、4月に行われた国際サッカー評議会(IFAB)の特別会議にて、差別的な行為を隠すために口を覆う選手へレッドカードを科すことが全会一致で承認された。今回のW杯から追加された通称“ヴィニシウス・ルール”において、最初の処分対象者となったのが、アルミロンとなった。
パラグアイ代表は19日のグループD第2節でトルコ代表と対戦。しかし、1点リードで迎えた前半アディショナルタイム2分、プレーが止まっていた際に、アルミロンが相手DFメルト・ミュルドゥルに対し、右手で口を隠しながら何かを話しかけた。これを受けて、ミュルドゥルらトルコ側が審判に抗議し、イバン・バルトン主審はオンフィールドレビューで映像を確認。そして、新ルールの適用対象であるとみなし、アルミロンに一発レッドカードを提示した。
なお、アルミロンは初戦のアメリカ代表戦でも、W杯からのルール変更に関与していた。アルミロンがドリブル突破の際に相手DFティム・リームに倒されたとして、リームにイエローカードが提示された場面。しかし、VARからのアドバイスを受けた主審がオンフィールドレビューでアルミロンのシミュレーションを認め、リームへのイエローカードが取り消され、アルミロンにイエローカードが提示された。今大会ではVARの権限拡大で誤認に関する事象にもVARが介入できるルール変更が設けられており、それが適用された格好だ。アルミロンはまたしても不名誉な形で新ルールの喧伝に寄与することとなった。