【ワシントン時事】バンス米副大統領は18日、米国とイランが署名した戦闘終結の覚書について、「(イスラエル政権内に)合意を公然と批判し、トランプ大統領を攻撃する人物がいることに困惑している」と語った。ネタニヤフ政権の閣僚に対して異例の批判を繰り広げた。ホワイトハウスでの記者会見で述べた。
米軍と共に2月にイラン攻撃を開始したイスラエルは、戦闘終結を急ぐトランプ氏がイランの核問題を先送りし、ミサイル開発の制限や親イラン勢力の支援停止が覚書に含まれなかったことに不満を募らせている。極右政党党首のベングビール国家治安相は「トランプ氏の合意はわれわれを拘束しない」と反発していた。
バンス氏は、ネタニヤフ首相本人への批判は避ける一方で、ベングビール氏ら強硬派の閣僚を念頭に「今現在トランプ大統領はイスラエルに好意的な唯一の国家元首だというのが彼らへのメッセージだ」と述べ、トランプ氏を批判すべきでないと警告した。
さらに、バンス氏は「(2月の戦闘開始後に)イスラエル本土を守ってきた兵器の3分の2は米国製で、米国民の税金で支払われてきた」と強調。米国の防空支援がなければミサイル攻撃からの防衛はままならないと示唆し、「目を覚まして自国が置かれている現実の状況を認識する必要がある」と語った。