ワールドカップ初戦をドローで終えたイラン代表だが、試合終了後に即時のアメリカ退去命令を受けた。カナダメディア『CBC』が伝えている。
4大会連続7回目のワールドカップ出場となったイランは、極めて難しい状況の中でFIFAワールドカップ2026本大会を迎えている。開催国の一つであるアメリカとイスラエルによる軍事作戦の標的となり、一時は出場辞退の可能性が浮上。ベースキャンプ地をメキシコに変更して大会に臨むこととなったが、一部スタッフにビザが発給されないなど余波が続いている。
そんななか、現地時間15日に行われたグループG第1節ではニュージーランド代表と対戦。2度のビハインドを背負う厳しい展開となったが、ラミン・レザイーアン、モハマド・モヘビのゴールによって2度追いついて2-2のドローで初戦を終えた。
同試合後、会見に出席したアミール・ガレノエイ監督は誰が退去するよう命じたのかは明かさなかったものの、ニュージーランド戦後にメキシコのトレーニング拠点に戻るよう命じられたことを明かした。
当初、イラン代表は通常の回復プロセスを最大限に行うため、試合会場のカリフォルニアで一泊する予定だったが、試合後に全員が直ちに飛行機に乗ってベースキャンプのあるティファナまで140マイルの道のりを移動しなければならないと告げられたという。
「回復する時間さえ与えられなかった」
「今日の試合後、『すぐに退去しなければならない』と言われた。回復のための時間を確保することは我々にとって非常に重要だが、飛行機に乗ってティファナのキャンプに戻るように言われ、本当に困惑している」
イラン代表はそういった政治面での問題をできる限り排除すべく、大会前にはグループリーグ3試合をアメリカ国外で開催するよう求める要請を行っていたが、これを国際サッカー連盟(FIFA)が却下。その上でスポーツ面での公平性を欠く、今回の仕打ちに指揮官も憤りを強く感じている。
「正直なところ、なぜ(メキシコへ)戻されるのか分からない」。本当に奇妙だ。まるで他の人たちが我々の代わりに計画を立てているようだ。意思決定もよそで行われている。試合の2日前に到着し、今夜は休養して明日の昼食時に帰る予定だったのに。理由が全く分からない」
「おそらく、ワールドカップで最も不当な扱いを受けているのは我々のチームだ」
また、キャプテンを務めるメフディ・タレミも試合後に「今すぐロサンゼルスを離れなければならない。これは僕らにとってよくない。FIFAはもっと我々を支援すべきだ。実際、僕らにとって全てが災難のようだ」と、自チームに対する不当な扱いに失望感を露わにしている。
なお、初戦ドロースタートのイランは現地時間21日、ニュージーランド戦が行われたSoFiスタジアムでベルギー代表戦を戦う。
【ゴール動画】イランとニュージーランド、互いの持ち味を生かして2得点!