2026年5月に新たな国内線運賃制度を導入したANA(全日空)をめぐり、SNS上ではさまざまな議論が起きています。そのなかで注目を集めたのが、「オーバーブッキング」に関する話題です。その実情はどういったものなのでしょうか。
「新国内線運賃」導入をキッカケに”激論”が
2026年5月に新たな国内線運賃制度を導入したANA(全日空)をめぐり、SNS上ではさまざまな議論が起きています。そのなかで注目を集めたのが、「オーバーブッキング」に関する話題です。
オーバーブッキングとは、予約したものの実際には搭乗しない乗客が一定数いることを見込み、航空会社が座席数を超えて予約を受け付ける運用です。SNS上では、新運賃のうち最も安い「シンプル」運賃の利用者が、満席時に「スタンダード」や「フレックス」の利用者よりも優先的に搭乗を断られるのではないか、といった声も見られました。
実際のところはどうなのでしょうか。
ANAの国内線運賃は、安い順に「シンプル」「スタンダード」「フレックス」の3種類で構成されています。
「シンプル」は予約変更不可で、座席指定は搭乗24時間前から可能となる運賃です。「スタンダード」は座席指定や有料での予約変更、アップグレードなどに対応しており、ANAも公式サイトで「迷ったらこれ!」「基本プラン」と紹介しています。そして最上位となるのが、柔軟性を高めた「フレックス」です。
今回話題となったのは、「シンプル」運賃の利用者が満席時に不利な扱いを受けるのではないか、という点です。この点についてANAに確認しました。
同社は「国内線サービスのリニューアルに伴い、お客様には多大なるご不便とご心配をおかけしていますことを深くお詫び申し上げます」としたうえで、次のように説明しています。
「運賃によって、ご搭乗を制限することはありません。すべての運賃において、ご予約いただいた時点で座席は確保されます。なお、シンプル運賃でも予約時点で座席は確保されていますが、座席番号の指定ができるのはご搭乗24時間前からとなります」(ANA)
では、オーバーブッキングなどにより、実際に搭乗予定者数が座席数を上回った場合はどうなるのでしょうか。
「座席不足」実際どう対応?
「ご予約をお持ちのお客様の数が座席数を上回り、座席が不足した場合は『フレックストラベラー制度』を活用し、便の変更にご協力いただけるお客様を募ります。ご協力いただいたお客様には協力金をお支払いしています。募集にあたっては運賃を問わず実施しています」(ANA)
フレックストラベラー制度は、自主的に便の変更などへ協力した乗客に対し、協力金や代替交通手段を提供する仕組みです。振替便や代替交通手段の出発が当日中の場合は1万円または1万マイル、翌日以降となる場合は2万円または2万マイルが支給されます。
そのうえでANAは、こうした募集を行ってもなお座席不足が解消されない場合について、次のように説明します。
「こうした対応を行った上でも、万が一、便の変更をお願いする必要がある場合には、会社の定める搭乗優先順位に基づき、お客様へご協力をお願いすることがあります。ご承諾いただいたお客様には協力金をお支払いしています」(ANA)
確確かに国内線新運賃の導入以後、アプリの挙動が悪く予約やオンラインチェックインができないなどのトラブルも存在します。ANAも公式サイト上で、電話がつながりにくい状況や、メール問い合わせへの返信に時間を要していることを案内しています。
一方で、オーバーブッキング時の基本的な対応については、運賃にかかわらず、まずは自主的に便変更へ協力してくれる利用者を募るという従来と同様の流れで運用しているとしています。
【えっ…これが批判殺到「ANA公式の新運賃説明」投稿です】
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