スウェーデン代表が誇る規格外のストライカーが自身初のワールドカップに臨む。
スウェーデン代表にとって、FIFAワールドカップ2026出場権獲得までの道のりは簡単なものではなかった。欧州予選グループBでは2分4敗の最下位に沈み、その最中にヨン・ダール・トマソン前監督を解任。UEFAネーションズリーグ(UNL)の成績によってプレーオフへ回ると、かつてブライトンやチェルシーを率いたグレアム・ポッター監督のもと、ウクライナ代表とポーランド代表を撃破して2大会ぶり12回目の本大会出場を決めた。
プレーオフ突破の立役者となったのが、屈強なフィジカルを誇るFWヴィクトル・ギェケレシュ。準決勝のウクライナ戦でハットトリックを達成すると、決勝のポーランド戦ではゴール前のこぼれ球にいち早く反応し、チームをワールドカップに導く決勝点をマークした。
昨年夏に加入したアーセナルでは適応に苦戦しながらも徐々に調子を上げ、最終的には公式戦21ゴールを挙げて22年ぶりのプレミアリーグ制覇に貢献。直近で行われたギリシャ代表とのテストマッチでは直接フリーキックを叩き込むなど、絶好調で自身初のワールドカップに臨む。
そんなギェケレシュは本大会を前に、国際サッカー連盟(FIFA)を通じて大苦戦を強いられた欧州予選を回想。「彼はチームに多くの良いエネルギーをもたらしてくれた」とポッター監督就任が転換点だったと振り返りつつ、予選突破時の心境を次のように語っている。
「最高の気分だったし、誇りに思うよ。ワールドカップ出場を果たせたことに感謝したし、キャリアの中でおそらく最も重要なゴールだった。色々な感情が押し寄せてきた。キャリアの中でこのような試合を経験できることは素晴らしいと思うし、勝利を収めることができたのは信じられないことだ。この2試合でチームに貢献できたことは、僕にとってもチームにとっても大きな励みになった」
苦しい予選を勝ち抜いたことで、チームは確かな手応えを掴んだという。ギェケレシュは次のように強調している。
「僕たちは常に素晴らしい選手を擁する素晴らしいチームだと確信している。いくつかの試合では結果が少し不運だったが、ここ数年で多くの選手が入れ替わり、多くの新戦力がチームに加わったので、まとまるには時間がかかった。そして今、僕たちは一緒に何試合かプレーし、お互いに繋がりを感じられるようになった。ピッチ上でのプレーにも表れており、僕たちが素晴らしいチームであることを間違いなく証明できていると思う」
自信とともにワールドカップを迎えるギェケレシュ。グループF第3戦でスウェーデンと対戦する日本代表にとって間違いなく厄介な存在になるだろう。