千葉県内でも慢性的な渋滞で知られる船橋市内「成田街道」の拡幅について、県が一般からの意見に回答しました。
左折車で詰まりまくり! 成田街道の「入口」改良へ
千葉県は2026年6月5日、今年度から事業化した「一般国道296号 前原西工区」に対する一般からの意見募集の結果を公示しました。意見募集は今年3月27日から5月1日まで行われました。
この事業は、国道296号のうち船橋市の成田街道入口交差点から、県道8号「船橋我孫子線」(通称:船取線など)に接続する中野木交差点までの延長0.5kmを拡幅するものです。現状の幅員約12m・2車線を16mに拡幅し、交差点部に左折専用レーンを設置。片側にしかない歩道も両側に設置します。
2026年5月下旬、SNS上で「千葉県北西部の渋滞がいかに深刻か」という投稿が相次ぎ話題になりましたが、そのなかでも「走りたくない」「全然動かない」などと特に絶望的な状況を訴える声が多かった路線の一つが、この国道296号「成田街道」です。
県北部の内陸部を東西を結ぶ主要道路にも関わらず、昔ながらの2車線で右左折レーンが未整備な箇所が多く、各地で渋滞が頻発。歩道も不完全のため狭い車道を歩行者・自転車が通行せざるを得ず、危険な状況が散見されます。
今回、拡幅事業が始まった成田街道入口~中野木交差点間もそうした箇所の一つ。船取線の花輪IC(京葉道路)方面と成田街道方面とでクランクを描くように通行する交通が多いものの、両交差点で左折需要に対し容量が不足し、慢性的な渋滞が発生しています。
「自転車レーンを提案する」県の回答は?
寄せられた主な「意見」と、それに対する県の回答を抜粋します。
「中野木交差点側の計画断面について、直進車線の幅員が2.5mでは狭く、左折車や右折車と接触する危険性があるため、道路構造令を遵守し、直進車線の幅員は3.0mを確保した方がよいのではないか」
――中野木交差点側の計画断面については、左折車線を主たる交通とし、幅員3.0mを採用しています。その他の車線については、都市部における既設の平面交差であることから、沿線の制約など、本工区の実情を勘案した上で設定しています。
「成田街道入口交差点から中野木交差点までの区間について、改正道路交通法の趣旨を鑑み、自転車専用レーンの設置を提案する。今後の道路計画において模範的となる最新の設計を期待する」
――自転車専用レーンの設置については、市自転車ネットワーク整備計画と整合を図るとともに、本工区に接続する市道における自転車通行空間の連続性、交通管理者との協議を踏まえ、車道混在型で整備を行います。
「新設歩道の幅員は2.3mではなく、道路構造令に合致した、2.5mを確保した方がよいのではないか。(中略)交差点幅員は16mではなく18mとし、歩道や車道の幅員を基準通り確保した南側への片側拡幅が望ましいと考える」
――新設する歩道は、片側が未整備となっている一部の区間に設置するものであり、道路構造令(小区間改築の場合の特例)に基づき、一定の車道幅員を保ちつつ、道路利用者の通行の快適性を損なわない幅員を設定しています。
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なかには、「中野木交差点の左折専用レーン設置に向けて大きく舵をとられたことに大変感謝するとともに、本事業の完了を心待ちにしている」という率直な意見もありました。
なお、この事業によって、成田街道沿いの内陸にある南習志野工業団地から、千葉港の葛南東部地区までの所要時間が約42分から約38分まで4分短縮になるとされています。事業期間は2026年度から2035年度までです。