ケイコ氏、4度目の挑戦も大接戦=ペルー大統領選、7日決選投票

約50年ぶり 小売業に迫る大改革

 【サンパウロ時事】南米ペルーで7日、大統領選の決選投票が行われる。故フジモリ元大統領の長女で右派政党「フエルサ・ポプラル」党首のケイコ・フジモリ氏(51)と、左派ロベルト・サンチェス元貿易・観光相(57)の争い。ケイコ氏が決選投票に臨むのは連続4度目で、過去3回は僅差で涙をのんできた。
 ロイター通信が報じた直近の世論調査では、サンチェス氏がケイコ氏を0.6ポイント差でリード。投票先を決めかねている有権者も多く、大接戦が予想される。
 選挙では、この10年の目まぐるしい大統領交代により不安定化した政治や、ベネズエラなどからの移民流入で急激に悪化した治安の立て直しが主な争点となった。
 ケイコ氏は、テロを力で押さえ込んだ父親の威光を背に、「強く安定した」指導者像をアピール。軍の治安維持活動への投入や不法移民の国外退去などを訴える。経済面では、投資促進による雇用創出など市場経済を重視。都市部の中間層や保守層が支持基盤だが、選挙運動最終日の4日には、首都リマの集会で「(考えの)違いを超え、国や将来のための決断を下すことを求める」と述べ、無党派層に支持を呼び掛けた。
 一方、サンチェス氏は格差是正を目指し、最低賃金引き上げなどを通じて、富の再分配を進めたい考え。急進左派カスティジョ元大統領のトレードマークとして知られる農民が使う白いつば広帽子をかぶり、選挙運動を展開した。主に農村部や南部で支持を得ている。4日には「インフレや燃料価格高騰に苦しむ家庭を守る」と語り、経済政策に注力する姿勢を強調した。 
〔写真説明〕ペルー大統領選の決選投票に臨むケイコ・フジモリ氏(右)とロベルト・サンチェス氏(AFP時事)