フランス代表DFイブライマ・コナテ(リヴァプール/イングランド)が、今シーズンの苦悩を明かした。3日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
今月1日に契約満了に伴い、リヴァプールを退団することが発表されたコナテは、今シーズンを通してパフォーマンスが低下していたことを指摘されていたが、昨年7月にチームメイトだったディオゴ・ジョッタ氏が交通事故で亡くなったことに加え、今年1月に長患いの末に自身の父ハマディが亡くなったことが、同選手に大きな影響を与えていたことが明かされた。
『ラジオ・フランス・アンテルナショナル』に出演したコナテは「落ち込む時期もあるし、鬱状態になることもある。サッカー選手だって鬱になることがある。それを言うのに恥じる必要はない」と語りながら、次のように続けた。
「確かに、選手たちが鬱状態だと打ち明けるのをよく耳にする。ファンや周りの人たちは、彼らが高額な報酬を得ているから理解してくれないと言う。でも、そんなのはナンセンスだし、言うべきことではない」
「鬱状態は個人的なもので、心の奥底にあるものだ。鬱状態になると、心臓から始まり、脳へと伝わり、全身を蝕んでいく。僕にとって、それが一番辛いことであり、僕たちはそれについて話し合う必要がある」
そして、「本当にショックだった。あの頃は、他のことには全く興味がなかった」とジョッタ氏の悲劇的な死が、コナテ自身に大きな衝撃を与えていたことも明かした。
「サッカーに戻るしか選択肢がなかった。僕たちはクラブの従業員で、毎月給料をもらっているのだから、義務がある。僕たちにはピッチに戻って、父と家族のため、そして自分たちのためにプレーする以外に選択肢はなかった。乗り越える方法はなかったけど、受け入れて生きていくしかなかった」
さらに、同時期に父親が重病であるという重荷も背負っていたコナテは「どうすればいいのかわからなかった。プレーをやめて家に帰るべきなのか、チームも僕を必要としていたからわからなかった」と守備陣の負傷者が続出していたチーム状況もあって悩んでいたことを打ち明けた。
「誰に相談すればいいのかわからなかったので、すべて一人で抱え込んでいた。だから、みんなに伝えたいのは、落ち込んでいる時や何か辛いことがあった時は、周りの人に話してみるべきだということだ。そうすることで気持ちが楽になり、良い方向に変わるはずだ。僕は誰にも話さず、一人で抱え込んでいた。医師からは余命いくばくもないと言われたけど、まさかこんなに早く亡くなるとは思ってもいなかった」
「回復に向かっていると感じた瞬間は一度もなかった。これらの悲劇的な出来事はすべてあっという間に起こり、ようやく立ち直りかけたと思ったら、また別のことが起こったんだ。リヴァプールの素晴らしいファン、チームメイト、そして何よりも家族の支えがあったけど、チームはこれまで以上に僕を必要としていたので、自分自身で立ち直る方法を学ぶ必要があった。父も僕が復帰することを望んでいたと思う」