全線できるまで何年かかる? 日本一長い川沿い「約50kmの大規模バイパス」計画のいま(前編) 約16kmにかれこれ半世紀 どんな道路?

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長野県の東信地域では、約50kmにも及ぶバイパスが計画されています。未だブツ切りで、上田市内では延伸事業も進行中。どのような段階なのでしょうか。

上信越道と連絡して川の対岸へ

 日本一長い川「信濃川」の上流にあたる「千曲川」沿いの長野県東信地方では、約50kmにも及ぶ大規模な国道バイパスが計画されています。ただ、未だ開通区間はブツ切りで、昭和の時代から少しずつ開通を重ねてはいるものの、令和になってからは開通していません。今どうなっているのでしょうか。

 群馬県から千曲川沿いに長野市を経て、新潟県上越市に通じる主要国道が国道18号(北国街道)です。長野県内の約130kmについては、昭和40年代に全線が舗装されたのと同時期からバイパスも都市計画決定され、順次開通してきました。

 そのなかでも、千曲川北岸をゆく現道と、バイパスが長く併存する区間として計画されているのが、上田市から千曲市屋代にかけての約50kmです。

 上田市内では国道18号から分岐する形で、市街の外側を迂回するように「上田バイパス」7.4kmが開通しており、上信越道の上田菅平ICから市街を避けて東西へ向かう受け皿にもなっています。最初の開通は1988年、その次は2009年と21年を経て環状部分を形成しました。

 計画は4車線ですが暫定2車線で整備されており、立体部のスペースはあるものの全て平面交差です。すでにロードサイド店も多く、「生活に便利な道路」のような印象です。

 現在は、この環状線を形成している東側部分から分岐し、さらに東へ4.1km延伸して国道18号現道までつなげる事業が進行中。これにより渋滞しやすい上田市大屋地区の市街地も回避する計画です。2009年に事業化して一部橋梁もできてきていますが、やはり前回開通から20年ほどのスパンを経ての完成となるのでしょうか。

超でっかい岩を貫くトンネル!

 一方、上田バイパスの西側は国道18号現道と交わったのち、そのまま上田大橋で千曲川を渡ります。以後、千曲市までは千曲市を挟んで南岸にバイパスが計画されています。

 上田大橋から南岸を進んで坂城町までの区間は「上田坂城バイパス」(4.9km)として2010年に開通。こちらは「道の駅上田 道と川の駅」を除き商業施設もなく、“スムーズな移動のためのバイパス”という印象です。

 途中、地面から突き出た大きな鼻のように見える奇岩「半過岩鼻」をトンネルで貫きます。道の駅から見える半過岩鼻の岸壁に“鼻の穴”が露出したような異様は圧巻です。

 2本のトンネルを過ぎて坂城町に入ると、ほどなく丁字路にぶつかってバイパスは終了。右折して千曲川の「鼠橋」を渡ると国道18号現道はすぐです。なお、暫定2車線のため、4車線化するには上田大橋と2本のトンネルをもう一つずつ作る必要があります。

 上田坂城バイパスの丁字路より先は「坂城更埴バイパス」として3.8kmの延伸事業が進められていますが、その先は未事業化区間が長く、千曲市までバイパスが途切れている状態です。全く別地区のバイパスという印象のため別稿でお伝えします。