JR九州は、2025年度に発生した列車の遅延事象について公表しました。
シカやイノシシなどによる獣害は1年間で488件
JR九州は2026年5月11日、前年度に発生した列車の遅延事象について公表しました。
2025年度における列車の遅延事象で最も多かった原因は「獣害」で、シカやイノシシなどの動物と列車が衝突したケースが488件(17.7%)発生しました。
一方、踏切事故や踏切内での立ち往生などのトラブルは339件(12.3%)、急病人対応や乗客トラブルは226件(8.2%)でした。また、置石やいたずらによる踏切支障報知装置の作動など、人為的な妨害による遅延は105件(3.8%)で、人的要因による遅延件数はいずれも獣害を下回っています。
また、大雨や強風などの気象による徐行運転は268件(9.7%)、倒木・倒竹は180件(6.5%)発生するなど、自然要因による遅延も多く見られました。さらに、車両や線路、信号など鉄道設備の不具合による遅延も175件(6.3%)発生しています。
このほか、走行中の異常音の感知や車輪の空転、枕木からの発煙・消火対応など、さまざまな事象が遅延の原因として挙げられています。JR九州では、こうした遅延を防ぐための対策も進めています。
最も件数の多かった獣害への対策としては、鹿侵入防止柵を設置しているとのことです。また、斜面工事を実施して倒木・倒竹を防止するほか、警報機や遮断機が設置されていない第4種踏切の廃止や、踏切塗装の実施などの対策も講じています。
JR九州は、列車の運行に危険を及ぼす異常を発見した場合は、駅や車内のSOSボタン、または踏切の非常ボタンを押すか、係員に知らせてほしいと呼びかけています。