“空の厄介者”ドローンを「安価な精密兵器」で迎撃 訓練で攻撃に成功する映像をベルギー軍が公開

成長局面を迎える日本の電子部品

ベルギー国防省は2026年4月30日、70mmロケット弾を使用したドローン迎撃の訓練映像を公開しました。

ミサイルより安価な撃墜手段

 ベルギー国防省は2026年4月30日、70mmロケット弾を使用したドローン迎撃の訓練映像を公開しました。

 2025年頃から、ロケット弾用の高度精密迎撃兵器システムII(APKWS)を利用した無人機の撃墜が、各国空軍で試みられています。これは、ハイドラ70mmロケット弾に地上攻撃用のレーザー誘導キットを装着するというものです。

 本来は地上への精密攻撃に使用される装置ですが、有人機より低速な自爆ドローンや偵察用ドローンに対しては、空中から発射して撃墜することが可能です。

 すでに実戦でも使用されており、アメリカ空軍がフーシ派のドローン撃墜に使用した例や、ウクライナ軍がロシア軍の自爆ドローンを撃墜したケースもあります。また、イギリスでは、防衛企業のBAEシステムズが2026年4月、ユーロファイター「タイフーン」にAPKWSを搭載したロケット弾の発射実験を実施しています。

 航空機が空対空ミサイルで自爆ドローンや偵察ドローンを撃墜する場合、ミサイルの種類にもよりますが、1発あたり約50万ドル(約8000万円)~100万ドル(約1億6000万円)の費用がかかるとされています。機関砲による撃墜も可能ですが、ドローンとの速度合わせが難しいほか、撃墜時の破片による損傷リスクもあります。

 一方、APKWSの単価はおよそ4万ドル(約640万円)とされています。対ドローン用火器としては依然高価ですが、搭載・発射できる弾数が多いため、上空でより多くの目標を撃墜でき、空対空ミサイルの節約にもつながります。

【動画】発射の瞬間まで…これが、ロケット弾でのドローン迎撃テストです