“墓場から帰ってきた爆撃機”ついに再飛行! 米空軍の実働部隊へ復帰 アリゾナの砂漠から2年がかりで再生

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アメリカ空軍は2026年5月6日、B-1B「ランサー」爆撃機が、アリゾナの砂漠に保管されていた状態から復活し、再び飛行可能になったと発表しました。

ボーンヤードから復帰した爆撃機

 アメリカ空軍は2026年5月6日、B-1B「ランサー」爆撃機が、アリゾナの砂漠に保管されていた状態から復活し、再び飛行可能になったと発表しました。

 この機体は機体番号「86-0115」で、2021年にアリゾナ州デービスモンサン空軍基地の通称「ボーンヤード(航空機墓場)」へ保管されていましたが、約2年前から再就役に向けた改修作業が進められていました。

 2026年2月26日には、オクラホマ州のティンカー空軍基地で機能確認飛行を実施。塗装を剥がした金属むき出しの状態で飛行し、運用復帰に向けた大規模整備を受けていました。その後、4月22日にティンカー基地を離陸し、再び実戦投入可能な状態へ戻されました。

 なお、再飛行したB-1B(86-0115)には、新たに「アポカリプスII」という愛称が与えられました。この名前は、第二次世界大戦中に活躍したB-24J「リベレーター」爆撃機「アポカリプス」の搭乗員を称えるものだとしています。

 今回の再生計画は、アメリカ空軍が爆撃機部隊の近代化を進める一方、現在の作戦に不可欠な既存機体の維持を図る中で実施されたものです。ティンカー空軍基地は、「機体寿命延長における基地整備の重要性を示す取り組みでもある」と説明しています。

 アメリカ軍の戦略爆撃機は現在、B-1Bのほか、B-52H、B-2を運用しています。しかしB-1Bは近年、老朽化や維持負担の増大などを背景に運用機数が削減されていました。将来的には開発・生産が進むB-21「レイダー」がその穴を埋める計画ですが、国際情勢の変化に伴う爆撃機戦力不足や運用負荷の増大への対応策として、今回の再就役が行われたとみられます。