さいたま市の東西を「ズバッと貫通」する東西道路、完成いつ? 「食い違うバイパス」解消の日は もうすぐ“交通量がドッと増える”可能性も

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埼玉県南部で長年課題とされる「東西方向の道路が貧弱」という課題を解消する道路整備が進められています。どこまで進んだのでしょうか。今年度は交通量の増加も見込まれます。

「食い違うバイパス」を1本に 国道463号

 さいたま市内で都市計画道路「道場三室線」の建設が進んでいます。埼玉県南部で長年課題とされる「東西方向の移動」を解消するカギを握るルートで、2026年度は環境の変化が見込まれています。

 道場三室線は越谷の国道4号から浦和の国道17号までを結ぶ国道463号「越谷浦和バイパス」とその延長部にあたります。国道463号はさらに所沢、入間までを結ぶ東西道路で、浦和から所沢までは「浦和所沢バイパス」(一部は「埼大通り」とも)が通じています。

 しかし、両バイパスは「終点と起点のポイントが食い違っている」ため、国道17号の重複区間を行き来しなければならず、ここが激しく渋滞します。

 そうしたなか、2024年に南与野駅前後の道場三室線の未開通部が開通し、越谷浦和バイパスから国道17号「新大宮バイパス」までがつながりました。現在ここは丁字路になっていて直進できませんが、その先、荒川の土手に近い桜区役所付近までの「栄和工区」(約1.5km、一部は大谷場高木線)の建設が進められています。既存の市道を拡幅して幅30m、4車線道路を通します。

 ここがつながると、荒川に架かる浦和所沢バイパスの羽根倉橋まで直結する線形となり、越谷浦和バイパスから国道17号を介しての浦和所沢バイパスへの連絡が解消されます。

「栄和工区」の2025年3月末時点の用地取得率は23%、事業進捗率は22%。このほど桜区役所前の新設交差点に大きな歩道橋を整備することも決まりました。ただ、事業期間は2027年度までの予定なので、進捗は順調とは言えなさそうです。

 ただ、うかうかしてはいられません。2026年11月27日には越谷浦和バイパスの途中にある「新見沼大橋有料道路」が無料化されます。これまで有料区間を避けて国道463号現道を通っていたクルマがバイパスに移転し、交通量が増えると見られます。

 この道場三室線(国道463号バイパス)をめぐっては今後、国道17号以東で2車線のままの「太坂工区」の4車線化、およびバイパスと現道が近接して行き来が可能な「本太坂下」交差点の“分離”も予定されています。浦和所沢バイパス~道場三室線のルートが文字通りの幹線になります。

 しかし、「栄和工区」から浦和所沢バイパスに接続する「下大久保」交差点までの区間は2車線のままで、拡幅はまだ事業化もされていません。国道463号バイパスの機能強化はまだまだ途上にあります。