第81話 月初は株高!?
18ヶ月連続記録更新中

株の神様の声が聞こえるというTさん。投資の心構えやコツを、時折神様から伝授されています。年の瀬も近づき、何かと慌しい日々ですが、年末から年明けを見越した投資について話をしています。

神様:アノマリーという言葉はご存知ですよね?

T:はい。明確な理論や根拠があるわけではないけれども当たるかもしれないとされる相場の経験則や事象のことですよね。

神様:そうです。例えば、前年末の反動で値上がりした株価も節分(2月3日)の頃には天井を打ち、彼岸(3月20日)の頃に底値をつける「節分天井、彼岸底」が代表例です。

T:5月から9月までの期間は市場がもたつくことが多いことから言われる「Sell in May and go away」も有名ですし、実際参考にもなります。

神様:こうしたアノマリーは、必ずそうなるというものではありません。ただ、「小型株効果」のように、確かにうなずける事象もあります。あなたは、「小型株効果」もご存知ですよね?

T:株式の時価総額が小さい小型株は、大きい大型株よりも収益率が相対的に高くなりやすい傾向にあることです。

神様:その通りです。では、「小型株効果」はなぜ起こり得ると考えられますか?

T:そうですね〜、小型株の中には今後の高い利益成長が期待できる企業があるにも関わらず、市場での注目度が低く、小型株を専門にリサーチするアナリストが少ないことから、割安に放置されやすいことが背景にあると思います。

神様:そうですね。そうした小型株をリサーチにより上手く発掘できれば、投資収益が得られやすいことになります。

T:ところで、最近見られる事象に「月初の株高」があり、記録更新中ですね。昨年7月から、毎月の「第1営業日」は必ず株価が上がっています。12月1日も日経平均株価は94円上昇し、“第1営業日の株高記録”は2016年7月から18カ月連続です。

神様:それもアノマリーの一種かもしれませんが、やはり現象が起こる理屈は推理できると思いますよ。わかりますか?

T:う〜ん、機関投資家などが、月末は利益確定の売りを出すことから株安となるけれども、月の始めはポートフォリオの入れ替えで買いから入る傾向があるので株高となりやすいなどと解説されていますが…

神様:それも一因かもしれませんが、『最近の』事象である説明が十分にはできないかもしれませんね。

T:確かに、そうですね。

神様:これも正解だとは断定できませんが、ここ1−2年、世界に分散投資するファンドが米国株等と比べて日本株が個別の銘柄によっては割安感があると判断し、資金を重点的に振り向けているトレンドに加え、月初に前月割安と判断された銘柄を自動的に取引するプログラムが設定されるというトレンドも背景にあるようですよ。

T:そうなってくるとアノマリーというより根拠があって再現性があり、事前に月初に上がりそうな株に目を付けておけば、収益が出ますね。

神様:そんなに簡単ではないでしょうし(笑)、私はご存知の通り長期的視野の投資をいつも薦めていますが、市場を読み解くための眼を鍛える訓練にはなりそうですね。

グラフ

(次回12/20 掲載予定)

提供:いちよし証券
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