経済安保で「自律性」向上=高市首相5月1日から越豪訪問―新インド太平洋

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 高市早苗首相は1日からベトナムとオーストラリアを訪問する。2日にベトナムで外交スピーチを行い、新たな「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の具体的な構想を表明。経済的威圧を強める中国を念頭に、経済安全保障分野の連携を深め、地域の「自律性」と「強靱(きょうじん)性」の向上を図ると打ち出す。
 FOIPは2016年に安倍晋三首相(当時)が提唱。日本外交の指針となってきた。
 スピーチは、この10年間の地政学的な競争激化や、人工知能(AI)などの技術革新と覇権争いを踏まえ、構想進化の必要性を強調。インド太平洋の域内各国を「強く豊か」にすると訴える。
 地域協力の具体例として(1)アジア各国へのエネルギー支援枠組み「パワー・アジア」(2)東南アジア諸国連合(ASEAN)とのAI協力を打ち出した「共創イニシアチブ」(3)日本主導の「包括的および先進的な環太平洋連携協定(CPTPP)」―を列挙。FOIPの実現を支える重要な枠組みと位置付ける。
 ベトナムの経済成長にも言及。レアアース(希土類)を含む重要鉱物や半導体のサプライチェーン(供給網)強化に向けた連携を呼び掛ける。
 高市首相は、2日にベトナムのトー・ラム共産党書記長兼国家主席やレ・ミン・フン首相、4日にオーストラリアのアルバニージー首相と会談。5日に帰国する。 
〔写真説明〕首相官邸に入る高市早苗首相=30日午前、東京・永田町