空自の「基地を守る最後の砦」がフィリピンに初展開! 多国間訓練「バリカタン」に参加 その能力とは

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統合幕僚監部は2026年4月28日、航空自衛隊の基地防空用地対空誘導弾が多国間共同訓練「バリカタン26」へ史上初めて参加している様子を公開しました。どのような装備なのでしょうか。

多国間訓練へ「史上初」の参加

 統合幕僚監部は2026年4月28日、アメリカとフィリピンが共催する多国間共同訓練「バリカタン26」に、航空自衛隊の基地防空用地対空誘導弾が史上初めて参加している様子を公式Xに投稿しました。

 基地防空用地対空誘導弾は、航空自衛隊の基地を防護するための地対空ミサイルで、高機動車ベースの車体に4発のミサイルを搭載する発射装置、3 1/2tトラックにレーダーを搭載した射撃統制装置、ならびに指揮統制装置によって構成されています。すべての装置が車両に搭載されているため展開能力が高く、また誘導弾も敵の巡航ミサイルなどを迎撃する能力を有するなど、高い性能を誇ります。

 この基地防空用地対空誘導弾が参加しているバリカタン26は、4月20日(月)から5月8日(金)までの期間、フィリピン共和国で実施される多国間共同訓練です。参加国は日本のほか、フィリピン、アメリカ、オーストラリア、カナダ、フランス、ニュージーランドとなっています。ちなみに、今回自衛隊からは1400人の人員、および艦艇や航空機を含む多数の装備が参加しています。

 訓練項目は、多国間海上訓練や水陸両用作戦訓練、対着上陸射撃訓練、対艦戦闘訓練、統合防空ミサイル防衛訓練など多岐にわたります。このほか、サイバー攻撃などへの対処訓練や統合衛生訓練、滑走路被害復旧訓練も行われます。このうち、今回基地防空用地対空誘導弾が参加したのは統合防空ミサイル防衛訓練とのことです。

 自衛隊は2012(平成24)年にオブザーバーとして「バリカタン」に初参加して以来、継続的に関わってきました。大きな転機となったのは、昨年実施された「バリカタン25」で、それまでオブザーバー参加だった自衛隊から護衛艦「やはぎ」が艦艇として初めて参加し、多国間海上機動訓練に加わりました。

 そして今回の「バリカタン26」では、陸海空の各自衛隊からそれぞれ装備や人員が各種実動訓練に参加するという、史上初の出来事となります。この本格参加を後押しするのが、日本とフィリピンの間で締結された「日比円滑化協定(RAA=Reciprocal Access Agreement)」です。この協定により、両国間での部隊の相互訪問や共同訓練がよりスムーズに実施できるようになり、今回の実動訓練にも適用されます。

【発射器動いてる!】フィリピンの地を踏んだ基地防空用地対空誘導弾を動画で(動画)