チャンピオンズリーグ(CL)・準決勝ファーストレグが29日に行われ、アトレティコ・マドリード(スペイン)とアーセナル(イングランド)が対戦した。
今季の“欧州最高峰の戦い”も、いよいよ準決勝に突入し、頂点に立つ権利を有するチームは4つに絞られた。本日はセミファイナル2試合目の対戦カード。前日にはパリ・サンジェルマン(PSG/フランス)とバイエルン(ドイツ)が計9ゴールを奪うスペクタクルな一戦を繰り広げたが、本日は堅実さを売りとする2チームが相まみえる。
アトレティコ・マドリードは今大会、リーグフェーズを4勝1分3敗の成績で終え、勝ち点「13」を獲得して14位に入った。ラウンド16へのストレートインこそ逃したが、決勝トーナメントプレーオフではクラブ・ブルッヘ(ベルギー)を2戦合計7-4で撃破。ラウンド16ではトッテナム・ホットスパー(イングランド)に2戦合計7-5で、準々決勝ではバルセロナ(スペイン)を2戦合計3-2で破り、9シーズンぶりに準決勝へ駒を進めた。
一方のアーセナルはリーグフェーズで8戦全勝とパーフェクトな成績を収め、首位でラウンド16へ進出。同ステージではレヴァークーゼン(ドイツ)を2戦合計3-1で破ると、準々決勝では守田英正を擁するスポルティング(ポルトガル)を2戦合計1-0で下し、2シーズン連続で4強に入った。
両チームは今季のリーグフェーズ第3節でも対戦しており、当時はアーセナルがホームで4-0と完勝していた。今季2度目の対戦の会場は、アトレティコ・マドリードの本拠地『エスタディオ・メトロポリターノ』。試合はキックオフ直後から、両チーム出方を探りながらの入りとなったが、14分にはアトレティコ・マドリードが決定機構築。左サイドを駆け上がったマッテオ・ルッジェーリがグラウンダーのクロスを送ると、ペナルティエリア手前で前を向いたフリアン・アルバレスが、巧みなボールキープから右足を振り抜く。強烈なシュートは枠を捉えたが、GKダビド・ラヤに阻まれた。
対するアーセナルは30分、敵陣右サイドでデクラン・ライスがボールを奪ったところから、ショートカウンターを繰り出す。マルティン・ウーデゴーアからの落としを受けたノニ・マドゥエケが、カットインから左足を振り抜いたが、シュートはわずかに枠の外。
スコアレスで前半も終盤に差し掛かると、44分に均衡が破れる。敵陣中央、アルバレスからの落としのパスが乱れた隙を見逃さなかったマルティン・スビメンディがボールを拾うと、ウーデゴーアとのパス交換で前進し、ボックス内へ預ける。ボールを呼び込んだヴィクトル・ギェケレシュがダヴィド・ハンツコに倒され、アーセナルにPKが与えられた。キッカーを務めたギェケレシュはゴール左下に強烈な一撃を叩き込み、アーセナルが先手を取って前半を終えた。
後半に入ると、立ち上がりの時間帯から、アトレティコ・マドリードがチャンスの数を増やしていく。49分には、ペナルティエリア手前右寄りの位置から、アルバレスがきわどいフリーキックを放つも、ここはわずかにサイドネット。53分には背後を取ったアデモラ・ルックマンがゴールに迫ったが、アーセナル守備陣の連携とGKラヤの前に、ネットは揺らせない。
それでも、直後の右コーナーキックでサインプレーを選択し、グリーズマンからの浮き球パスを、ボックス外で待っていたマルコス・ジョレンテがボレーで合わせると、これがベン・ホワイトの手に当たり、今度はアトレティコ・マドリードにPKが与えられる。キッカーのアルバレスは強烈なシュートをゴール左に突き刺し、アトレティコ・マドリードが試合を振り出しに戻した。
以降、試合の流れはホームチームに傾いていく。63分にはゴール前でルックマンから横パスを受けたグリーズマンが左足で狙うも、シュートはクロスバーに直撃。アルバレスやルックマンらも次々とゴールに襲い掛かったが、GKラヤの前に次の1点は奪えない。
一方のアーセナルは、後半は苦しい展開を強いられる。78分には、途中出場していたブカヨ・サカが、敵陣右サイド開いた位置でデクラン・ライスからパスを呼び込むと、タイミングを見てボックス内にボールを送る。反応したエベレチ・エゼが、ダヴィド・ハンツコに倒され、一度はPKの笛が吹かれたが、OFR(オンフィールドレビュー)を経て判定が変更。PKは取り消しとなった。
試合はこのままタイムアップ。この結果、ファーストレグは両チームがPKで1点ずつを奪い合い、1-1で終了した。勝負の行方は、5月5日にアーセナルの本拠地で行われるセカンドレグに委ねられた。
【スコア】
アトレティコ・マドリード 1-1 アーセナル
【得点者】
0-1 44分 ヴィクトル・ギェケレシュ(PK/アーセナル)
1-1 56分 フリアン・アルバレス(PK/アトレティコ・マドリード)