米軍版「カスピ海の怪物」か!? “水面スレスレ飛行艇”が試験飛行に成功! 気になる性能は?

半導体開発「モア・ムーア」とは

かつてソ連も開発した“海面を滑るように飛ぶ”航空機がドローン化されて西太平洋に復活します。

小型艇や無人水上艇を組み合わせた新戦術

 水面効果翼を活用した有人水上機の開発を行っているアメリカのスタートアップ企業、リージェント社は2026年4月、防衛用途に向けた無人水面効果翼機「スクワイア」の飛行デモンストレーションに成功したと発表しました。

 水面効果翼機とは、水面スレスレを飛行することで、機体下面と水面のあいだの空気の流れにより生じる揚力を利用する航空機のことです。一般的な航空機より燃費効率が良く、また船舶よりも高速で移動できるメリットがあります。軍用機としては、冷戦時代にソ連がカスピ海での運用を構想した大型輸送機型を建造した例があり、その特徴的な性能から西側では「カスピ海の怪物」とも呼ばれました。

「スクワイア」は、最大速度約70ノット(130km/h)、航続距離100海里(約185km)以上、ペイロード約50ポンド(約23kg)の性能が計画されており、また極めて低高度を飛行するためレーダーの探知を受けにくいという特徴があります。同社では、海上におけるISR(情報収集・監視・偵察)や、輸送、対潜水艦戦など幅広い任務を想定しているようです。

 滑走路や港湾施設を必要としない水上機である点も特徴です。近年、紛争時における固定インフラの脆弱性が指摘されていますが、同社は「既存の脆弱なインフラに頼ることなく、高速性、航続距離、柔軟性を備えて、広大な海洋で運用できるプラットフォームが求められており、本機はそのニーズに対応したものだ」と述べています。