日本代表を率いる森保一監督が17日、明治大学で行われた特別講義に登壇。聞き手にスポーツジャーナリストの二宮清純さんと小澤一郎さんを迎え、「なぜ日本代表は強くなったのか?」をテーマに鼎談が行われた。
開幕まで2カ月を切ったFIFAワールドカップ2026に向けて、日本代表が「最高の景色」を見るために重要な要素となるのが選手たちのコンディションだ。1994年のアメリカ大会を現地で取材していた二宮さんは、暑さが印象に残っていると主張。同大会で3位となったスウェーデン代表が「キャンプ(暑熱対策)がうまくいった」という話をしていたことを引き合いに出し、キャンプ地対策をどう考えているのか投げかけた。
この問いに対して、森保監督は「キャンプ地の選び方次第で大会のパフォーマンスは変わると思っている」とコメント。絶対に避けるべきは「涼しいキャンプ地で準備をして、暑い環境での試合に臨むという状況」であると述べ、「大会までの1週間を暑さ対策に当てる」ために事前キャンプ地をメキシコのモンテレイにした理由を説明した。
また、第1戦(オランダ代表戦)と第3戦(スウェーデン代表戦)を戦うダラスも暑さは厳しいものの、「エアコンの効いたドームで試合ができるため暑さ対策は不要」との見解を示した一方で、第2戦(チュニジア代表戦)を戦うモンテレイは「22時でも気温が35度近くになる可能性があるほど過酷」と指摘。そのために「まずは一番過酷なモンテレイで6月2日からトレーニングキャンプを行う」という判断に至ったことを明かし、「この暑さの中でトレーニングを積んだから自分たちは大丈夫」というメンタルづくりも狙いのひとつであることを明かした。
徹底した気候対策の先にある「最高の景色」に向けて、日本代表の準備は着実に進んでいる。