陸自「四半世紀ぶりの戦う重機」がついに北の大地に降臨!! 将来は“無人化も視野”に研究進む

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陸上自衛隊に、最新鋭の施設科装備「23式ドーザ」が配備されました。半世紀近く運用されてきた車両の後継となるこの新型ドーザは、一体どのような車両なのでしょうか。

じつに半世紀ぶりの新型装甲ドーザ

 陸上自衛隊名寄駐屯地(北海道)は2026年4月9日、同駐屯地に所在する第3即応機動連隊に、最新鋭の施設科装備である23式ドーザが配備されたと公式X(旧Twitter)で明らかにしました。

 23式ドーザは、敵が設置した障害物の排除や、迅速な陣地構築のための整地作業などを行うための車両です。武装は備えていませんが、車体前部の大きな排土板(ドーザーブレード)を使い、道を切り拓きます。

 この車両の最大の特徴は、車体全体が装甲で覆われている点です。これにより、小銃弾や砲弾の破片といった脅威にさらされる可能性のある最前線においても、乗員の安全を確保しながら活動することが可能となっています。

 23式ドーザは、これまで陸上自衛隊で運用されてきた75式ドーザおよび施設作業車の後継として開発されました。75式ドーザは、配備開始から半世紀近くが経過しており、老朽化と性能不足が課題となっていました。また、施設作業車は75式ドーザの後継装備として期待されたものの、高性能ながら非常に高価であったため、少数の調達に留まっています。

 そこで、これら両車の役割を引き継ぐべく、防護性能と機動性能を両立させた新型の装甲ドーザとして開発されたのが、23式ドーザです。なお、施設作業車が装備していたような伸縮式のショベルアームは有しておらず、障害の除去や陣地構築といった能力は限定的です。

 23式ドーザは、その名称の通り2023年度から調達が始まっており、初年度分として5両が日立製作所に発注されました。防衛省の計画によれば、今後30両程度の調達が見込まれています。量産単価は約5.6億円、ライフサイクルコスト(維持費などを含む総予算)は約320億円と試算されています。

 すでに部隊への配備も進んでおり、今回明らかになった第3即応機動連隊のほか、南九州に司令部を置く第8師団、さらに教育用として茨城県勝田駐屯地の施設学校にも配備されていることが確認されています。

 また、現在23式ドーザを対象として、衛星通信を活用した遠隔操作や自律走行を行う研究が進められているとみられています。この成果が活用されれば、将来的には、前線での危険な作業を無人で安全に行えるようになるかもしれません。

【動画で見る】これが陸自の最新装備「23式ドーザ」です