国土交通省が道央道の延長部にして“最後の未事業化区間”である「七飯藤城~七飯」の具体化に取り組みます。
「一般道連絡」を完全解消なるか 「北海道縦貫道」の最後の未事業化区間
国土交通省 北海道開発局は2026年4月7日、今年度の事業概要について発表しました。このなかで事業化に向けた概略ルート・構造の検討を行う区間として、「北海道縦貫自動車道 七飯藤城(ななえふじしろ)~七飯」を挙げています。
「北海道縦貫自動車道」は、大部分が「道央道」に相当する法定路線名です。このうち、高速自動車国道の路線を指定する政令では「北海道縦貫自動車道 函館名寄線」として函館市から名寄市までの概ね500kmの区間が挙げられています。そのなかで「七飯藤城~七飯」は唯一、ルートが決まっていない未事業化区間となっています。
といってもこの区間、距離にして2km強になるとみられ、国道5号が並行しています。
道央道は札幌近郊から徐々に延びていき、函館方面は2012年までに大沼公園IC(森町)までが開通。一方、函館市街からは2001年までに国道5号の自動車専用バイパスとして「函館新道」が七飯藤城ICまで開通しています。
七飯藤城ICから大沼公園ICまでは約13kmを国道5号などの一般道で連絡する形ですが、山越えのため平日も激しい渋滞が発生し、事故も多い区間です。加えて、活火山である駒ケ岳の麓に位置するため、災害時の代替ルートの確保が求められています。
大沼公園ICから七飯ICまでの約10kmは、2005年度に国が整備する「新直轄方式」へと変更されて延伸が事業化。国道5号の西側に並行して、約7kmにもおよぶ「オオヌマトンネル」を建設しています。北海道の自動車専用道で最長のトンネルとなる見込みです。
七飯ICは、函館新道の七飯藤城ICから山越えの区間に差し掛かる手前(2026年3月に廃止されたJR仁山駅付近)に設けられる見込みで、両ICの間は前出の通り約2km、国道5号で真っすぐつながっています。ただ、途中には集落や「道の駅なないろ ななえ」などがあるため、これらを避ける方法で両ICを自動車専用道で直結するとみられます。
大沼公園IC-七飯IC間の進捗は2025年3月末時点で約42%。工事はオオヌマトンネルの掘削にかかっています。ちなみに、名寄市までの区間では、士別剣淵IC(有料区間の終端)から名寄市までをつなぐ「士別剣淵~名寄」の事業も進められています。